Q16.口唇、口蓋裂の手術はどこで受ければよいのですか。

A16.

 口唇、口蓋裂の治療は手術だけでなく、言語、咀嚼、顎、顔面の発達などを含めて、各科が協力したチーム医療を行わなければなりません。したがって、言語治療、矯正歯科、小児歯科、補綴歯科、小児科、麻酔科、耳鼻科など、それぞれの専門家によるチーム医療の体制が整っている施設で手術を受けるべきでしょう。
 しかし、実際、一般の人々ではどこの病院にチーム医療体制があるのかわかりません。紹介してもらったところが、手術しかしていなくて言語治療や歯列矯正は行っておらず、大変に困ったという話をよく耳にするのも事実です。このようなことが心配な場合、受診したときに治療の内容を十分説明を受けることも大切ですし、保健所に問い合わせたり、地域によっては、口唇、口蓋裂児親の会に連絡して先輩達の意見を聞くことも参考になると思います。各地の親の会の連絡先については、日本口唇口蓋裂協会の電話相談で問い合わせるとよいでしょう。