A29.
口唇裂のみの子供さんの場合、口唇の手術をすればほとんど言語治療の必要はありません。
ごくまれに歯のはえる場所の異常によって、発音するときの舌の位置(構音点)が不正になり、サ行、タ行などの音に構音障害を生じて赤ちゃん言葉に似た舌たらずの言葉になる場合があります。
私達の施設では、口唇裂のみの子供さんの場合には、特に言語治療の定期検診は行わず、一般の定期検診で発音異常のスクリーニングも行っています。この場合のチェックで構音異常があれば、乳歯列期であっても矯正歯科治療を行います。そういった意味からの定期検診は重要ですし、また、歯のはえる時期、はえかわる時期に子供さんの発音の異常に気付いたら、専門家にみてもらいましょう。
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