Q5.口唇、口蓋裂がある場合、一回の哺乳量、哺乳時間はどうすればよいのですか。

A5.

 口唇、口蓋裂があるからといって、哺乳量や哺乳時問を特別にする必要はありません。他の子供さんと同じように最初は欲しがるだけあげて下さい。また、ある程度成長したら、定時にあげられるようになります。
 ただ、口唇、口蓋裂があるために、飲みたくても十分お乳が飲めない場合は、口蓋裂用の乳首を使用したり、また、これでも不十分な場合、口腔外科で哺乳用の口蓋床を作ってもらう必要があります。
 通常の哺乳時間が三十分以上かかるようだと体力的に疲れてしまって、必要な哺乳量がとれていないのに哺乳をやめてしまう場合が多いようです。このような場合、前述のような治療が必要となります。また、哺乳ができていても、乳首が披裂部にあたって赤くなるような場含も、口蓋床でその部分をおおうことにより改善することもできます。これらをしても体重増加が十分でないときには、小児科医に診てもらうことが必要です。

 私達の施設では、哺乳指導に力を入れており、日本口唇口蓋裂協会の哺乳指導用小冊子など用意しています。近くに専門の病院がない場合は御連絡下さい。