Q32.口蓋裂があると、下顎(下あご)や舌の動きに異常を生ずることがありますか。

A32.

 口蓋裂があっても、下顎の運勤に異常を生ずることはありませんが、舌が披裂部に陥入するため、上顎骨が偏位するようになります。
 また、ピエール・ロバン症候群という病気の場含、先天的に下あごが小さく、口蓋裂も伴っていることが多いので、この場含には、舌の位置が後方になり、呼吸障害を生ずる場含があります。このような場合でも、前述の人工口蓋床を作製することにより、舌の披裂への陥入を防ぎ舌の位置を正常位にすることができるため、この呼吸障害は改善されてきています。