Q49.矯正歯科治療をすると口蓋に孔があいたり、孔が大きくなったりすることはありませんか。

A49.

 矯正歯科治療により上顎を拡大すると、口蓋の孔(穴)が大きくなったり、いままで内眼的には閉鎖しているようにみえた口蓋に孔を生じてくることがあります。
 しかし、顎を拡大するうえで、しかたのないことなのです。拡大の途中で、孔をふさぐ手術を希望される場合が多いのですが、これはふさがないほうがよいと思います。拡大の途中では、通常は瘻孔閉鎖の装置で孔をふさぎ、拡大が終了したら手術で孔をふさぎます。

 家族の方は、矯正歯料治療中に孔が拡大してくると大変ぴっくりされますが、舌弁、島状粘膜弁を利用すればどんな大きな孔も閉鎖することが可能ですから心配いりません。矯正歯科の先生に上顎拡大を十分に行っていただいたあとに口腔外料で閉鎖手術をしてもらって下さい。