携帯電話・PHS・ポケットベルのリサイクル

 最近めざましく普及した携帯電話ですが、ただ同然の値段で買え、頻繁に買い換えができるという反面、その手軽さのため、使用済み携帯電話の数は増加する一方であり、簡単に廃棄されるケースも多い状況です。そんな中、金属採掘による環境破壊が懸念されており、リサイクルの必要性が高まっています。
 携帯電話・PHS・ポケットベルの電子部品には金、銀、パラジウム、プラチナなどの貴金属が含まれています(機種により含まれる貴金属の種類・量が異なります)。注)1台あたりに含まれる量はわずかですが、鉱山から採掘する場合に比べれば圧倒的に多く、携帯電話リサイクルの定着が金属採掘による環境破壊防止につながることは言うまでもありません。

注)例えば携帯電話1トンから金150グラムが取り出せますが、鉱山から採掘する場合は3トンから10グラム取り出せるのにすぎません。(横浜金属より)


携帯電話などのリサイクルのシステム

回収された携帯電話・PHS・ポケットベル及びその付属品は、分別・検量された後工場に搬入され、素材毎のリサイクルが実施されます。
薬液解体:薬液解体の工程では、薬液を用いてプラスティックを再生使用できる様にシール等の付着物を除去した外装プラスティックと、本体とに分別されます。
通常解体:通常解体の工程では、主に手作業で外装プラスティックと本体とに分離されます。
工場でハンマーシュレッダーなどを使用して、携帯電話・PHS・ポケットベル本体、充電器基板を破砕処理します。
破砕処理された携帯電話・PHS・ポケットベル本体、充電器基板は、精錬工場で焼成処理されます。その後、各工程を経て金・銀・プラチナ・パラジウムの貴金属が抽出され地金へと生まれ変わります。



金(左上)・銀(下)・パラジウム地金(右上)

携帯電話取扱店等で使用済み携帯電話・PHS・ポケットベルを集めて頂けるボランティアのお店を募集しています
海外には手術を受ければ話ができるようになるのに、経済的な理由で手術を受けられない、多くの子ども達がいます。お友達や家族、またお仕事などで使用済みの携帯電話やPHSをぜひこの子ども達のために御寄付下さい。携帯電話10台で、子ども達の手術後の薬を買うことができます。ポスター、パンフレットなどの資料を用意しています。ぜひボランティア登録をお願いします。

連絡先:〒464-8651 名古屋市千種区姫池通3-7
              ランチョス覚王山101号
     日本口唇口蓋裂協会 貴金属リサイクル係
    TEL 052-757-4312
    FAX 052-757-4465
    E-mail:jcpf@naa.att.ne.jp

回収頂いた携帯電話等は御連絡頂ければ協力業者が訪問致します。