<バングラデシュ人民共和国>
 外務省民間援助公益団体補助金を得て、バングラデシュ人民共和国へ2度にわたり歯科口腔外科学の専門家による診療隊を派遣し、ダッカ市内の病院において、口唇口蓋裂患者への無料手術を行うとともに現地医師への技術指導、医療関係者を対象とした講義指導を実施した。
 第1回派遣は、平成15年10月1日より10月12日までの間、口腔外科医2名、看護婦1名がバングラデシュダッカ市に赴き、現地サッポロ・デンタルカレッジアンドホスピタルの施設・設備・備品を視察した。
 ダッカデンタルカレッジにおいては、片側性口唇形成術、口唇鼻二次修正術、口蓋形成術における軟口蓋延長、静脈内鎮静法ついて講義を行った。
 手術は、集まった50名程の患者の中から、講義内容に則した技術指導の実施を目的とし、口唇鼻二次修正の症例を中心に選択を行い、今回から正式に援助を開始したソラワルディ病院で3例、ダッカ大学で3例の無料手術を行った。
 第2回派遣は平成15年12月19日より12月28日までの間、口腔外科医および麻酔医各1名を派遣した。
 国立総合病院であるソラワルディ病院口腔外科において、事前に集められた約50名の患者の中から技術移転にふさわしい13名を選び、6例の手術を行った。またダッカデンタルカレッジアンドホスピタルにおいても手術4例を行った。