クリスマスカードを書こう!

 

クリスマスカードを飾って人を招こう!

mいよいよ師走となりましたね。このシーズンになると街にはクリスマスソングが鳴り響いてなんだか訳もなくうきうきとした気分になってくるから不思議です。 さて、今回はこのシーズンならではの見栄の張り方です。それはクリスマスカードを書くということです。「えっ!?今さらクリスマスカードを書くだって?!第一書いて送る相手がいないよ!!」と疑問に思われる方、大丈夫です。なにも外国の人にカードを書いて送ろうというのではないのです。
mでは何をするのか?実は自分にクリスマスカードを出すのです。「なんで?」と思われるみなさん、クリスマスカードというのは欧米の人たちの間ではよく交わされるものです。12月になれば送りはじめ、リビングルームの棚や暖炉の上、あるいはクリスマスツリーに飾っておいたりします。いってみればこのカードの多さこそ、友だちの多さの証明にもなると言えるでしょう。そこで、もしみなさんの自宅のリビングルームに海外から送られたクリスマスカードがたくさん飾ってあればそれは海外に沢山の友人がいるってことになりなすよね。そこが今回のつぼです。 この季節ホームパーティ等で友人を招くことが多いことがあるでしょう。(なに?そんなものはやらない?だめです。ぜひこれから書くクリスマスカード大作戦を決行し、絶対に今年のクリスマスはホームパーティをやり、友人・知人を招待しなくてはいけません。) その時に招待された人たちはリビングルームに飾られたクリスマスカードを見ます。(見ようとしなかったら、わざとらしくカードの方に友人を連れていきなさいね!!)そしてそのカードに英語の名前が書かれていると、「すごいね、海外からカードがくるの?」と尋ねてくるはずです。それこそあなたがじっと待っていた一言なのです。その時にこそ、ぐっと落ち着いて言って下さい。「うん、まあね」とさり気なく言うのです。それ以上のことはもちろん言ってはいけません。下手なことを言うとその人はどこの人だとか、どこで知り合ったとか突っ込まれてしまいます。


クリスマスカードを購入しよう!

mでは具体的にどうするか?まずは文房具屋さんにいってクリスマスカードを購入します。ただし1, 2枚ではあまり見栄の効果がありません。かといって50枚も飾ってあると、かなりしらじらしくなります。そこで微妙にありえそうな数で、しかも見栄がはれる7, 8枚くらいということにしておきましょう。これくらいなら飾ってもかなりボリューム感がありますし、 他人が見ても「うん、これくらいの人数なら友だちがいそうだな」となんとなく納得させられる数でしょう。ただし、この時注意しなければならないことが一つあります。それはどのようなカードを買うかということです。間違っても日本製メーカーのカードを勝手はいけません。絶対にHallmarkなどの海外ものを入手して下さい。Hallmarkは欧米のカード屋や文具店には必ずと言っていい程おいてあるポピュラーなメーカーですし、日本のちょっとした文具店ならこのメーカーのカードがおいてあるはずです。海外製品にこだわるのは、このカードは海外で書かれて日本に送られてことになっているものだからです。「なーるほど!」と今になって納得しているあなた!、 遅いですぞ!!
mさらにカード選びではもう一つポイントがあります。それは絶対に自分の趣味ではない派手なカードを選ぶということです。まちがっても葛飾北斎の浮世絵だとか、キティちゃんのカード等を買ってはいけません。ここであなたの趣味を発揮してしまうと、そのカードを見た人はそれがあなたの書いたカードだということを見抜いてしまう心配があります。そこであなたが大嫌いなくらい派手でナンセンスなものを選んでおきましょう。さすがにお宅を訪問した友人のみなさんもそれがあなたのセンスに合わないくらいのことはすぐに分かるでしょうから、きっと質問してくるに違いありません。「これってすごく派手じゃない〜?」と。 この時にさりげなく言いましょう。「外国人の趣味って理解できないよね〜」と(実際に、理解不能なことも多いし.........) 。
 

カードを書こう!

mさあ、では具体的にカードを書きましょう。「でもどんなことを書いていいのか.....」とお悩みのあなた、大丈夫です。そんなに書くことはありません。大体普通 のカードにはすでにI wish you a merry Christmas and a happy New Year.などと書かれているではないですか。今さら特に書き込むことなんてないのです。せいぜい最後にWith lots of love とでも書いておけばいいはずです。
mでもだからといって何も書いていなければそれがただかってきたカードだと言うことがばれてしまいます。そこで贈り主の名前を書いておきましょう。しかもこれは本人が書いたことにするために必ず手書きにしなければなりません。まちがってもワープロだとかパソコンの印字ではダメなのです。「でもそんなことを書いてくれる人はいないよ!」 とお怒りのあなた、誰がそんなことを他人に頼めますか。もちろんそんなものは自分で書くのです。「えっ!?」驚きましたか?そうです、外国人がさも書いたように偽造するのです(なんか怪し気な雰囲気だなあ)。書くのは外国人によくありがちな名前にしましょう。たとえばJohn BlightとかSteve Taylorとか(でもだからといって、Bill Clintonだとか、Bill Gatesという有名人の名前を使うのはやり過ぎです)。もし適当な名前が考え出せなければ英字新聞に載っている名前を使って下さい。
mさて、その名前ですが、英語ではsignatureといいます。まあサインのことですが、このサインがまた実は普通 だと読めないくらい汚いものなのです。汚いというとちょっと語弊がありますが、まあ本人以外読めないのではないかと思うくらい(笑)。たとえば外資系の銀行から送られてくるパンフレットなんかみてみるとそこの地域担当マネージャーの挨拶文とかあって、その下にサインが書かれていますが、「まったくそれをどうやったらその人の名前と読めるんだ!?」ってくらいミミズが這っている感じです。日本人だと結構綺麗に書いてしまうサインですが、外国人の場合は判子の変わりに使われるために本人しか書けないようなスタイルで書きます。
mそれこそ今回の見栄講座のツボなのです。つまり普通の人が見たのではそれが本当のサインだかなんだか判りません。ですから、みなさんが「うまくそんなの書けないよ〜」と心配する必要はなく、むしろどれだけへたくそにかけるか!っていうことにかかかっています。そこで書き方のテクニックですが、ついペンを持ってしまうとていねいに書いてしまうあなた、そうです、あなたです。今回はペンを持つ手を反対にしてみましょう。右利きなら、左にペンを持ち、左利きなら、右に持ちましょう。それでいかにもサイン風という文字を書くのです。例として私の名前をそれっぽく書いたものを掲示しておきます。

 

    

m持つ手を変えてもどうしてもへたくそにサインが書けない場合、いったいどうしたらいい のでしょう。その場合には足の指にペンを挟んで書きましょう。それでもまだうまく書けすぎてしまう場合はどうしましょう?ネコの手も借りたいくらいに忙しい年末なのです。ネコの手を借りましょう。となりに住んでいるミケをペットフードで誘き寄せ、ちょっとの間その手にペンを括りつけて紙の上を這わせましょう。かなりうまくサインがかけるはずです。ただし本当にやって動物虐待の罪に問われてもそれは私の関知するところではありませんのであしからず。全ては自己責任ね。


[1] With lots of kissのかわりにxxxと書いておいてもいいですぞ。これはキスマークになります。

[2] あまりうまく書くと本当に偽造されてトラベラーズ・チェック等を不正に使用されることがあるので、誰にもまねされないように自分のオリジナルを作りましょう。それを人前で書くと「お!! 英語のサインを書き慣れている!!!!」と尊敬のまなざしで見られます。見栄講座の愛読者のみなさんはクレジットカードの署名を英語にして、このようなsignatureにすると日常生活でサインのうまさをひけらかすことができるのです。ぜひ今度のクレジットカードの更新時には英語のsignatureを使いましょう。