12.Q.口腔ケアの一般的な方法はどのような方法ですか

A.日本口腔ケア研究会・会員(歯科衛生士) 竹本潤子


 口腔ケアの一般的な方法には、虫歯、歯周病予防のため、また誤嚥性肺炎予防のための口腔清掃と、摂食障害や嚥下障害など口腔機能が低下した人のための口腔リハビリがあります。

口腔清掃
 口の中の保清のため、歯ブラシや補助道具の歯間ブラシ、デンタルフロスを使用して、出来れば毎食後清掃します。
 義歯を入れている場合は、毎食後はずして歯ブラシや義歯用ブラシで清掃します。義歯用洗浄剤を使うのも有効ですが、必ずブラシによる機械的な清掃が必要です。義歯をはずした後の粘膜面や舌も軟らかい歯ブラシで清掃します。
 自分の歯が一本もない人や経管栄養で口からの食事を全然していないも誤嚥性肺炎予防のため(細菌の繁殖を防ぐため)やはり歯ブラシでの清掃が必要です。

口腔リハビリ
 摂食障害や嚥下障害など口腔機能が低下した人には、口腔機能やその周囲の感覚が整うよう歯ブラシや電動歯ブラシで刺激を与えたり手指によるマッサージでリハビリをします。