7.Q.口腔ケアをするとき,どのような事に注意しなくてはいけませんか。

A.名古屋市厚生院附属病院 看護婦長 馬場常子 

 口腔ケアの目的を達成するためには、全身および口腔の伏態に最も適した方法を選択し、確実に行う事が必要です。ポイントとして、

@清潔操作で行う。実施者は流水と石けんで手洗いを行い、清潔に保管された物晶を使用します。

A安全・安薬に行う。まず、全身および日腔内の状態を観察し、体位および物品を選択します。体位は、誤嚥を避けるためにも、起坐位が望ましいのですが、できないときは側臥位(顔を横に向けた姿勢)とし、含ませる水の量・タイミングに気をつけてください。

 舌および口腔の奥への刺激は、嘔吐を誘発します。反応を確かめながら、手際よく行い、疲労感を与えないように、また、楽しい雰囲気づくりに心がけてください。口腔ケアは、生活のリズムを整え、気分を爽快にします。本人に残された日常生活動作を最大限に活用し、創意工夫された口腔ケアを行いましょう。