6.Q.染め出し法

A.愛知学院大学歯学部小児歯科学講座 教授 土屋友幸 

                  講師 渥美信子

 むし歯を予防したり、歯周病の予防や改善を行うためには、毎日のブラッシング(歯口清掃)、すなわち、歯面に付着した汚れである、歯垢(プラーク)を除去することが大切です。
 しかし、歯垢は歯と同じ白色で、肉眼的に識別することは困難です。そのため、色素を用いて歯垢を染め出し、ブラッシング指導を行う時の動機づけや、清掃状態の判定に用いることは大変効果的です。
 現在市販されている染め出し剤には、液と錠剤があります。また、歯磨剤の中に染め出し剤を含んでいて、磨き残しのある部分が赤く染まるものもあります(図1)。
 歯みがきを毎日していることと、正しく磨けていることとは全く違います。歯科診療室のみでなく家庭でも、歯垢染め出し剤を上手に活用して、良好な口腔清掃状態を保ちたいものです。

図1.歯垢染め出し剤
液剤
(1)カラ−テスタ−液(サンスター)
(2)デントリキッドプラークテスター(ライオン)
(3)レッドコート(バトラー)
(4)トレース28(ヘレウスデンタルマテリアル)
(5)ニューツートーン(ヘレウスデンタルマテリアル)
歯垢染色剤配合歯みがき
(6)ニューチェックマン(ビーブランド・メディコ・デンタル)
錠剤
(1)トレース28(ヘレウスデンタルマテリアル)
(2)レッドコート(バトラー)
(3)デントプラークテスター錠(ライオン)
(4)カラ−テスタ−(サンスター)