7.Q.歯が飛び飛びに残っていますが、どのように磨いたらきれいになりますか。

A.愛知学院大学歯学部口腔衛生学講座 教授 中垣晴男

小さめの歯ブラシで、1歯1歯方向を工夫して、自分の歯に合った方法で磨いて下さい。また、デンタルフロスや歯間ブラシなど補助清掃用具を使うことも大切です。いずれにしても自分に合った方法かどうかは歯科医師や歯科衛生士の専門家にチェックを受け、その後それを続けていくことが大切です。
1.歯磨の基本とその応用
 歯磨きの基本は歯ブラシの毛先が歯の表面にあたるようにすることです。あたっていないと、自分では歯を磨いたつもりでも汚れ(歯垢)はとれません。図1.2は文部省の「手引き」で示しているいろいろなあて方です。
2.補助清掃用具の応用
 歯が飛び飛びになっている場合、デンタルフロスは、薬局やスーパーマーケットで市販されています。ワックスがついたものとついていないものがありますが、一般に前者のワックス付きが便利です。一見面倒に見えますが、慣れると大変便利で、手放せないようになるものです。

図1.歯ブラシの当て方(毛先を歯の面に当てるように工夫する)
1)文部省「小学校歯の保健指導の手引」東山書房,p25-30,1992
図2.手引の例
例1.上顎前歯の外側
例2.下顎第一大臼歯の内側
例3.下顎前歯の内側