2.Q.うがいの一般的な方法と物品を教えて下さい。

A.順天堂医療短期大学 教授 松山洋子

 通常、水を含み頭をのけぞらせて”ガラガラ”と喉のおくを洗うのを「うがい」といい、水を含み口先を濯ぐのを「口すすぎ」といいます。「うがい」は口内と咽頭・喉頭部分を清潔にし、潤いを与えるので、呼吸器感染の予防に重要な役割をします。うがいをするためには意識がはっきりしていること、唇が閉じられること、頭がのけぞらせること、水が吐き出せることなどの条件が必要です。うがいに使用するものは、日本なら水道水でも十分ですが、お茶・レモン水もよいでしょう。風邪を引いて喉に痛みがあるときは消炎鎮痛剤の入ったうがい薬を使うと更に効果的です。
 「口すすぎ」は食べ物のカスを取り除き、気分を爽快にするのが目的ですが、寝たきりの場合などは口の中をきれいにすることで肺炎の予防も可能です。口をすすぐためには唇が閉じられ、舌や頬が動かせることが条件です。水道水・お茶・レモン水・水歯磨きなどが使われます。