3.Q.義歯の手入れについて教えてください。

A.愛知学院大学歯学部歯科補綴学第三講座 教授 伊藤裕
                    講師 橋本和佳

 義歯は患者さんの口に合わせて精巧に作られているため、くれぐれも取り扱いには注意します。落としたりすることはもちろん。熱湯に浸けてもいけません。もし、金具がゆるんだり、合わなくなってきても、やすりで削ったり金具をペンチで曲げたりしてはいけません。義歯が含わなくなったら歯科医に調整してもらいましよう。それとともに、1年に1度か2度はかならず定期検診を受けてください。毎食後、必ず義歯を口から取り外して歯ブラシ、できれば義歯用のブラシで洗いましよう。このとき歯みがき剤はつけません。自分の口も毎食後歯磨きします。夜、寝るときには入れ歯を外し、ブラシで洗ってから、水に浸けて保管します。水のかわりに義歯の洗浄剤(「ピカ」、発売元(株)松風)やオゾン(「モルクリーン」写真、発売元(株)モルテンメディカル)を使って消毒するのも良い方法です。義歯を夜間外しておくと、翌朝起きて再びはめたときには少し異和感がありますが、やがてしっくりとしてきます。