5.Q.パーキンソン等で、手が震える方

A.大生信愛病院歯科 部長 阪口英夫

 パーキンソン病や脳血管障害で手が震える方が、歯みがきするとうまくいかない場合が多いようです。手指の振戦は緊張すると強くなることが多いので、リラックスしてやってもらうことが大切です。また、意識的に振戦を止められる方もいらしゃるので、精査してみることも必要です。
 どうしても手指の振戦で歯みがきがうまく行かない場合、薬剤等で手指の振戦を止めるようにするのではなく、手添え等で歯みがき介助をしてみてください。また、振戦のために歯ブラシで歯肉等を傷つけることのないよう、極力柔らかい歯ブラシを選択することが必要です。さらに、歯みがき後に介護者が口腔内をチェックし、磨き残しを磨いてあげるようにしましょう。