4.Q.高齢者の歯科治療で注意する点は

A. 鈴木歯科医院 院長 鈴木泰男

 患者が歯科疾患を訴えたり、口腔ケアで口腔の異常を発見したときは、速やかに歯科医師の診察を求める必要がある。

歯科医の選定
1.施設・病院では歯科協力医がおかれて、連携がとられているところは協力医へ。
2.患者に従来からのかかりつけ医がいるときはその歯科医へ。
3.最近は、歯科医師会と行政が訪問診療を積極的に行っているので、地域歯科医師会・保健所・または町村の保健センターに相談する。

歯科医に伝える情報
1. 患者の主訴および口腔内所見
2. 全身状態:ADL、基礎疾患の状況、麻痺や不随運動の有無、痴呆の有無
3. 患者・家族・介護者の理解度と協力度

治療の前に
 初回診察時には、必ず立ち会い、歯科医に必要な情報を伝えるとともに、治療計画について打ち合わせをする。