7.Q.歯周病のチエックポイントと予防法。
A.愛知学院大学歯学部保存学第三講座 教授 野口俊英
講師 吉成伸夫
助手 山田泰生
歯周病が知らない間に進行しないように、日頃のチェックと予防が重要であり、チェックポイントとしては歯肉の変化が重要な部位です。中でも、歯肉の色や形態の変化、出血や排膿の有無が重要で、その他、歯の動揺、食べかすが歯と歯の間につまる(食片圧入)、歯の移動、口臭がチェックポイントになります。
以下に具体的なチェックポイントを要約してみます。
□ 歯肉の色が赤い、もしくはどす黒い。 □ 歯と歯の間の歯肉が丸く、腫れぼったい。 □ 歯肉が、疲労時やストレスがかかっているときに腫れやすい。 □ 歯肉が下がって、歯と歯の間にすき間ができてきた。 □ 歯が長く伸びてきた。 □ 歯の表面を舌でさわるとザラザラする。 □ ブラッシング時などに歯肉から出血しやすい。 □ 起床時に口が苦く、ネバネバして気持ち悪い。 □ 歯肉を押すと白い膿がにじみ出てくる。 □ 歯の動揺がある。 □ 歯と歯の間に食物が挟まりやすい。 □ 上顎の前歯が出てきた。 □ 人から口臭があると言われる。 |
以上の項目に1つでも該当する場合、歯科医院で診てもらう必要があります。
次に、予防法ですが、歯ブラシや補助清掃用具によるプラークコントロールが予防の基本です。方法の選択は、歯科医師に決めてもらうのがよいと思われます。さらに、何の症状がなくても、半年に1度位毎に歯科医院を受診し、チェックしてもらう必要があると思われます。
参考文献
「サヨナラ歯周病 お口の健康」 野口俊英著 医歯薬出版