Q15. 四十・五十歳代では親知らずの抜歯はむずかしいのでしようか
四十歳代、五十歳代になったから親知らずが抜けないということはありません。また、ちゃんとはえている歯であれば、四十歳代、五十歳代の方でも十歳代、二十歳代の方に比べて抜歯にがかる時間はほとんどかわりません。 しかし、完全にあごの骨の中に潜り込んでしまっているような歯では、やはり十歳代、二十歳代の方に比べ処置に時問を要します。これは十歳代、二十歳代の方ですと歯と骨の分離が容易にできるのですが、加齢とともに歯と骨との分離に時間を要するようになることなどによります。 また処置時間が相対的に長くなることもあり、術後の経過も時問を要する場合も多いようです。「親知らずの話」"3/いつごろ歯を抜くのがよいのか"の項でも述べたように十歳代、二十歳代の方に比べ、高齢者では高血圧症、糖尿病などの含併症にかかる比率も高くなります。このような方では病気にかかっていなかったときに比べてやはり抜歯の難度は増すといわざるをえません。 |