Q16. ほかの歯の治療は抜歯後いつごろから受けられますか

 親知らずの抜歯後いつごろから他の歯の治療を受けられるか、については一概に何日まではいけない、何日になったらよいとはいえません。
 まず第一に考慮されるのは治療を受ける歯の緊急度です。急性の歯髄炎で激烈な痛みを伴うものや、外傷による歯の破折などの場合では待ったなしで処置がなされます。痛みや咀疇などに間題のない、いわゆる緊急の処置を必要としない歯の治療に関しては、親知らずの処置の内容とその後の経過をもとに担当医が判断をしますが、感染などが生じていないものであれば、四ゝ五日して傷口がおさまっていれば、傷口から離れた箇所の治療は可能です。縫合の処置を受けたもので同様にその後の経過もよい方では、一週間程度して抜糸がすめば通常の歯科治療は可能です。
 しかし、抜歯により開口障害や顎関節に痛みを生じている場合はこれらの症状が消失してから歯科治療を受けられたほうがよいでしょう。また、親知らずを抜歯した部分に入れ歯を入れるような処置は、抜歯をした部分が完全に治癒してからの処置が望ましいため、抜歯後二〜三か月程度経過してから行うほうがよいでしょう。