Q21. 抜いた歯の前の歯が痛いのですが

 親知らずを抜いたあとにその前の歯(第二大臼歯)が痛むことがあります。通常は親知らずの抜歯処置に伴いその侵襲が第二大日歯に及ぶため、一時的な歯根膜炎、歯髄炎の症状を呈するものです。この場含、歯が痛むからといって抜髄処置(神経をとってしまう処置)を行わなくても日数がたてば徐々に痛みは軽滅します。また、まれには第二大日歯に全く問題がなくても、抜歯の傷痕の痛みが強いために前の歯まで痛みを感じることもあり、このような場含、歯が痛むからといって即抜髄処置をするのではなく、しばちくの間、ようすをみるとよいでしょう。しかし、親知らずが第二大白歯の歯根にくいこんで吸収がみられるような場合は抜髄処置をする必要がありますし、またそれが歯髄近くまで通じている場含には、やむをえず抜歯をすることも考えられます。