薬、特に抗生物質などの服用の場含"八時間ごとに"などと指示があります。人によっては非常にきちょうめんに八時間を守る方がいらっしゃいます。もちろんこれは悪いことではありません。この八時問というのはそんなにきちょうめんに守る必要があるのですか、という質間を受けることがよくあります。八時間が七時問三十分になっても九時間になってもこの程度であれば特に間題はありません。葉が飲まれて吸収されるまでにその程度の差は十分ありうるからです。
しかし、一回、二回ととばすのはよくありません。抗生物質の正しい飲み方は"服用するときはきちんと服用し、飲んだり飲まなかったりをしない"ということです。これは図Aのように抗生物質は血液中である一定の濃度になったときに効果を発揮するので、その濃度が低くならない間に次の薬剤を服用するように指示をされるわけです。
ところが図Bのように飲み忘れをすると血中濃度が低くなる状態が起きます（★印の場所）。それでは薬剤の効果を得られないばかりかその薬剤に抵抗性をもつ耐性菌をつくってしまいかねません。
ですから抗生物質を飲んだり飲まなかったりするのはよくないのです。