自分の血圧がどのくらいか知らない人は、そのことを抜歯の前に歯科医師に申し出て下さい。自分が高血圧と知っていて内科でちゃんと血圧がコントロールされている方の場合は、歯科医師に中し出ていただければ、それに即した対応ができます。
しかし、自分の血圧がどのくらいか知ちない人の中で案外、高血圧の人が多いのです。
米国で行われたある調査では歯科治療のために受診した約干名のうち、百三十名が血圧測定で昔同血圧症の疑いがもたれました。このうち、約七十名の人は自分で高血圧だと知っていましたが、残りの六十名の人は自分の血圧に間題があることを知らずに歯科治療を受けにきていました。
さらにそれらの人々の八○％以上は内科で高血圧の治療を必要とする程度の症状であったと報告されています。
ですから、歯科医師に血圧について間題はないですか、と尋ねられたとき、計ったことがなくて知らないのに高血圧ではないと答えるのは危険です。
また、以前は血圧が正常であっても最近、頭痛、めまい、耳鳴り、のぼせ、肩こり、動悸、息切れなど高血圧でみられる症状がある場合、眼底出血の所見や極度の疲労や心配事がある場含などでは、高血圧状態になっていることがあるので、抜歯の前に理由を述ベ、血圧を計ってもらうとよいでしょう。
また、家族に高血圧症の方がいらっしやる場含にも注意する必要があるでしょう。