表1.在宅で訴えの多い主な症状と対処法

症状

対処法

食事中の「むせ」 ・汁物にとろみをつける、ばさばさしたものを避ける。
・嚥下に意識を集中して、一口ごとに2回以上嚥下する。
・横向き嚥下、うなずき嚥下、交互嚥下を行う。
・食べる前の準備体操。
・ゆっくり食べる、途中に体憩をいれる。
咳き ・いつ、どのように出るかを詳しく聞く。
・むせの対処法を参照。
・臥位をとるときはベッドを30°くらい挙上する、側臥位で顔を下に向けて休む。
・呼吸器疾患が疑われたら迷わず医師に相談する。
食べられないものがある ・歯の間題であれば歯科に相談する。
・食べられるもののなかで宋養のパランスを考える。
・嚥下の間題であれば医師に相談する。
やせてきた ・実際に摂取したカロリーを詳しく調査する。
・摂取不足であれば栄養補助などで捕う。
・医師に相談する(他の全身疾患のチェック)
のどがゼロゼロいう
(むせ、咳の項参照)
・横向き嚥下(食事中、食後)を行う。
・食前、食間、食後にのどのアイスマッサージまたは小さな氷をなめさせて空嚥下をさせる。
・場合によっては医師と相談して吸引する。

表2.節食・嚥下障害が増悪する原因
1.脳血管障害の再発
2.脱水
3.全身衰患(肺炎、心不全、貧血、癌、骨折、疼痛性疾患、肝機能障害など)
4.薬剤の副作用、過量
5.心理的要因(近親者の不幸、介護者の交代、引っ越しなど)

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