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目次 経営学部国際経営学科1年 樋口 智紀 1.はじめに 中国の民族楽団のパートは、ほかの国のオーケストラや、ブラスバンドとは少し異なり、オーケストラは、弦楽器が特に区別されていないが、中学の民族楽団は、弦楽器が2つにわかれていること。そして、逆に、オーケストラに見られる、木琴や金管の区別がないところが、中国民族楽団パートの独特さである。 2.楽器の種類は以下のように分けられる。 ・擦弦楽器(拉弦楽器)は、弦をこすって音を出す楽器。別名、拉弦楽器。「拉」は、中国語で弾くという意味である。(図5の写真参照。) ・だんぱつ楽器は、弦や指をばちなどで鳴らす楽器。「弾」は、はじく、「撥」は指でまわすという意味。ヴァイオリンや、ギターなどと同じような楽器である。 ・管楽器は、吹いて鳴らす楽器。笛と同じような楽器である。 3.打撃楽器類は以下のようなものがある。 打撃楽器:打楽器のなかでも革を張ってる鼓系のもの。 敲撃楽器:金属でできている鐘,また木魚やお椀を叩くものなど。 拍撃楽器:拍子を取る板やバツのたぐい。 peng撃楽器:楽器どうしをうちならすもの。 撃楽器:風鈴みたいな内部の舌が本体にぶつかって音を出すもの。 引撃楽器:宗教に使う楽器。 夾撃楽器:半円形で,はさんで鳴らす楽器とあるが,カスタネットのようなもの。 4.管楽器類は以下のようなものになる。 無簧片木管楽器:リードがなくて,ただの筒でできてる笛。尺八もここに入る。 撥簧楽器:アイヌ族の口琴みたいなもの。リードをはじきながら吹いて音を出す楽器。 吹簧楽器:内蔵したリードを吹いて鳴らすもの。 銅管楽器:チャルメラのような銅でできたリード楽器。 土吹楽器:オカリナみたいな焼き物でできたものを吹いてならす楽器。 其他吹楽器:そのほか,貝や葉っぱ・角などでできた吹いてならす楽器。 5.弦楽器類は以下のようなものがある。 按弦楽器:琴(キン)のように弦を指で鳴らす楽器。 撥弦楽器:琵琶や阮,三弦が入ってる。 弓弦楽器:弓でひく楽器。ちなみに二胡のほか,三胡・四胡・六胡がある。 撃弦楽器:バチでたたく弦楽器。揚琴がここに入っている。 拉弦楽器:これは小型の琴みたいなのをもちあげて弓で弾く楽器。 6.分類不明のものもある。 jia撃楽器という楽器であるが、jiaという意味は「かるくうちならす」という意だが,叩くんじゃなくて,表面のぎざぎざを棒でシャカシャカこすって鳴らす。楽器の中でも、珍しい種類の楽器であるように思われる。 7.まとめ 中国の民族楽器は、いろいろな種類があり、また、その中に、いろいろな楽器が数多く存在する。中国の民族楽器は、これまでに聞いたことのない楽器ばかりで、 漢字も難しいものもあった。現在のバイオリンやギターなどの楽器や、オーケストラで使われているような楽器と中国の民族楽器は、いろいろと関係しているところがあると思いました。 参考文献、 中国民族楽器について http://www.nurs.or.jp/~tensho/gakki.html 編著:張競 孫玄齢 潘世聖 陸偉栄 魯大鳴 2006『現代中国の文化』出版社:明石書店 図1~7 http://www.nurs.or.jp/~tensho/gakki.html 中国の音楽について 一弦楽器を中心に 経営学部経営学科1年 武市康 キーワード:古代中国の仏教音楽 管楽器 戴茜 1.はじめに 中国は文明古国で、文化、芸術の発達は世に知られ、音楽にも独特な思考法とスタイルがある。西洋音楽とは違う道を歩んできた中国の音楽は、その表れとして、中国ならではの伝承と理論、体系をもっている。特に線的思考法の表れである旋律の達成度においては、抜きん出た成果を見せている。 中国音楽は、長い時間をかけ、広い地域のおおくの民族が交流を重ね、多元的な要素が総合されるプロセスをへて発展している。そしてその過程においても、また現在進行形の音楽においても、その伝統は狭隘で閉鎖的なシステムの中で生きてきたのではなく、つねに流動し、呼吸と融和と変異を重ね、種々の変化のなかで芸術的生命を長らえてきた。 よく「輝かしき中国伝統音楽」と一口で言うが、それは、その他の文化ジャンルと同様、“華夏”各民族がともに作り上げ、洗練を重ねた精華として捕らえるべきであり、加えて、中国は古くから一貫して外来文化を吸収して自家薬籠中のものとしてきているから、“中国音楽”も隣国やアジア各国の長所を溶かし込んだ「巨大な総合体」とみなせるだろう。 2.古代中国の仏教音楽 あたかも風景画のように気持ちを楽しくさせてくれる「春江花月夜」の曲。人の心を悲しませるようなもの寂しい秋の気配の漂う「悲秋」。戦場に身を置いているかのように天地をも揺るがす「十面埋伏」。人を喜ばせずにはおかない、おめでたい気分にあふれた曲「普天楽」。…こうした曲が、人の心を揺り動かす中国の音楽である。それは聞く人を音楽の中にとこしえに誘い込み、人をすっかり無限の境地に浸らせてくれる中国3,000年以上も前、ちょうどヨーロッパ音楽が形成され始めたころだ。そのころ、中国では孔子が儒家の儀式の音楽を正統な音楽として定め、それとともに整った音楽理論や楽器が現れ始めた音楽の起源は非常に古い。 3.管楽器について 中国の楽器は、「管楽器」「弓で弾く楽器」「つま弾く楽器」「打楽器」の四つに大きく分けられる。 「管楽器」の中では、「笛」がもっともポピュラーである。「笛」は竹の管で作ってあり、音色が非常に澄んでいて美しく歯切れがよい。中華民国の名竹作曲家馬水龍教授は以前、中国の笛と西洋の交響楽団のための「笛(笛の一種)協奏曲」をかいた。その曲がアメリカナショナル交響楽団の台湾公演の際に演奏されると、笛の高く響きわたる力は国の内外の人たちを驚かせ、音楽愛好家たちの一致した高い評価を博したのである。 もう一つの管楽器である「簫」は、中国でもっとも古い楽器の一つで、西洋楽器のフルートに似ている。その外形が上品で美しいため、中国音楽のシンボルとされている。「弓で弾く楽器(弦楽器の一種)」は「胡弓」とも呼ばれる。弦が二本あるだけで、音色は柔らかく美しい。その上、音を滑らせたり柔らかくしたりもでき、聞いていると「泣いて訴えているかのような」感じがする。胡弓は、西洋の管弦楽団におけるバイオリンと同様に、現代の中国音楽楽団の中で重要な地位を占めている。 「つまびく楽器(弦楽器の一種)」は西洋の管弦楽団にはないものだ。中国では「つまびく楽器」が非常に発達していて、種類も世界のトップにある。一般の人々の間であれ現代の楽団であれ、数多く使われている。昔から伝わってきた楽譜も、「つまびく楽器」のためのものがもっとも多い。「琵琶」はその代表的なものである。かつて唐代の詩人白居易は「大珠小珠玉盤より落つ」という言葉でその音色の変化を形容した。「古箏(日本の琴に似た13弦の楽器)」は、現在台湾でもっとも流行している「つまびく楽器」で、軽くなでるだけで、あたかも水がさらさらと流れるような音がし、優雅な味わいにあふれている。 4.戴茜について 中国瀋陽市出身。4歳より古筝をはじめ。7歳のとき北京に行き、中南海で国家指導者の前で演奏する。また瀋陽市児童民族楽器大会で2等賞を得る。8歳から古筝大師・闌俐教授について学ぶ。92年に瀋陽市“小芸術家”の称号を得る。94年遼寧省民族楽器大会で優秀賞を得る。95年瀋陽音楽学院に入学、同年中国伝統古筝大会で2等。2001年、自らの古筝独演会を瀋陽市で開く。同年7月瀋陽音楽学院を卒業。02年4月に来日し、今にいたる。 5.まとめ 今回、中国の音楽の事を詳しく調べて日本とはまた違った音楽の文化があることがわかりました。日本に三味線があるように、中国にも琵琶といった他の国にはない楽器があります。中国の楽器は、「管楽器」「弓で弾く楽器」「つま弾く楽器」「打楽器」の四つに大きく分けられる。 「管楽器」の中では、「笛」がもっともポピュラーである。「笛」は竹の管で作ってあり、音色が非常に澄んでいて美しく歯切れがよい。中華民国の名竹作曲家馬水龍教授は以前、中国の笛と西洋の交響楽団のための「笛(笛の一種)協奏曲」をかいた。その曲がアメリカナショナル交響楽団の台湾公演の際に演奏されると、笛の高く響きわたる力は国の内外の人たちを驚かせ、音楽愛好家たちの一致した高い評価を博したのである。 もう一つの管楽器である「簫」は、中国でもっとも古い楽器の一つで、西洋楽器のフルートに似ている。その外形が上品で美しいため、中国音楽のシンボルとされている。「弓で弾く楽器(弦楽器の一種)」は「胡弓」とも呼ばれる。弦が二本あるだけで、音色は柔らかく美しいそうです。今回は中国の音楽について色々と調べてみて一番驚いたのは中国の音楽の歴史の深さとだった。楽器の歴史でさえ役3000年と記述されていたし、音楽全般に関していえば、現在から8000年~9000年も前のものも遺跡から見つかっている。現在わかっているだけでもこれなのだから、もしかしたら、何万年も前から存在していたのかもしれない。中国の音楽を調べているうちに日本とはまた違った奥深さがあり、その歴史に驚かされた。次は音楽だけでなく、またこういった機会があれば中国の歴史について調べてみたいと思います。 参考文献 1.『現代中国の文化』魯大鳴 陸偉栄 潘世聖 孫玄齢 2005年6月10日発行 2.http://home.inet-osaka.or.jp/~officea/ongakudemae2.html 3.http://www.roc-taiwan.or.jp/culture/culture15.html 経営学部経営学科1年 各務浩司 キーワード・・・管楽器、弓で弾く楽器、つま弾く楽器、打楽器 1、はじめに まるで風景画のように気持ちを楽しくさせてくれる「春江花月夜」の曲。人の心を悲しませるような寂しい秋の気配が漂う「悲秋」。戦場に身を置いているかのように天地をも揺るがす「十面埋伏」。人を喜ばせずにはおかない、おめでたい気分にあふれた曲「普天楽」。このような曲が、人の心を動かす中国の音楽である。それは聞く人を音楽の世界に誘いこみ、人をすっかり無限の境地に浸らせてくれる。 2、中国音楽の歴史 中国音楽の起源は非常に古い。3000年以上も昔、ちょうどヨーロッパ音楽が形成され始めた頃だ。その頃、中国では孔子が儒家の儀式の音楽を正統な音楽として定め、それとともに整った音楽理論や楽器が現れ始めた。漢代(紀元前206~紀元220年)には、朝廷が楽府(歌曲を司る役所)を設け、古曲や民謡の改編に当たらせた。また当時は西域と商業の往来があったために、琵琶や胡弓など西域の楽器が中国に伝わってきた。そうした楽器は当時の音楽家により手が加えられ改良されて、中国の音楽演奏に使われるようになった。
唐代には、玄宗皇帝(紀元713~755年)によって朝廷内に「梨園子弟歌舞楽隊」という歌舞団が作られ、多くの音楽の人材が養成された。こうして、中国音楽はしっかりした基礎が築かれていったのである。
中国音楽は、そのメロディーやリズム、音色の変化、装飾音を織り混ぜた演奏など、いずれも西洋の音楽とは異なっている。その主な要因は、中国楽器のもつ独特の音色および演奏の風格にある。 3、中国の楽器 中国の楽器は、「管楽器」「弓で弾く楽器」「つま弾く楽器」「打楽器」の四つに分けられる。
「管楽器」の中では、「笛」がもっとも有名である。「笛」は竹の管で作ってあり、音色が非常に澄んでいて美しく歯切れがよい。中華民国の名竹作曲家馬水龍教授は以前、中国の笛と西洋の交響楽団のために曲をかいた。その曲がアメリカナショナル交響楽団の台湾公演の際に演奏されると、笛の高く響きわたる力は世界中の人たちを驚かせ、音楽愛好家たちの一致した高い評価を博したのである。
もう一つの管楽器である「簫」は、中国でもっとも古い楽器の一つで、西洋楽器のフルートに似ている。その外形が上品で美しいため、中国音楽の象徴とされている。「弓で弾く楽器(弦楽器の一種)」は「胡弓」とも呼ばれる。弦が二本あるだけで、音色は柔らかく美しい。その上、音を滑らせたり柔らかくしたりもでき、聞いていると「泣いて訴えているかのような」感じがする。胡弓は、西洋の管弦楽団におけるバイオリンと同様に、現代の中国音楽楽団の中で重要な地位を占めている。
「つまびく楽器(弦楽器の一種)」は西洋の管弦楽団にはないものだ。中国では「つまびく楽器」が非常に発達していて、種類も世界のトップにある。一般の人々の間であれ、現代の楽団であれ、数多く使われている。昔から伝わってきた楽譜も、「つまびく楽器」のためのものがもっとも多い。「琵琶」はその代表的なものである。かつて唐代の詩人白居易は「大珠小珠玉盤より落つ」という言葉でその音色の変化を形容した。「古箏(日本の琴に似た13弦の楽器)」は、現在台湾でもっとも流行している「つまびく楽器」で、軽くなでるだけで、あたかも水が流れるような音がし、優雅な味わいにあふれている。中国の伝統戯曲では、「打楽器」を「武揚」と呼ぶ。平太鼓を受け持つ人は、いろいろな姿勢やたたき方で全ての楽器を指揮し、劇の物語に変化をつけたり雰囲気をかもしだしたりする。ちょうど楽団の指揮者に相当する。中国の「打楽器」は音色も豊かで、その種類も多いので、近代西洋音楽の創作曲にもしばしば使われる。「大鑼(大きなドラ)」で勇壮荘厳な雰囲気を作り出したり、「堂鼓(京劇で伴奏に用いる太鼓)」の高く力強く鳴り響く音で芝居の演出効果を高めたり、「木魚」や「磬(玉あるいは石・金属を板状にして、大小長短異なるものを釣り下げた打楽器)」で神秘的な雰囲気を作ったりという具合に、さまざまに利用されている。 4、中国音楽の発展 中国音楽の発展は、自由な中華民国の社会では、だいたい二つの流れに分けられる。一つは、民間の芸人が演奏する伝統音楽。これは、ほとんどの場合三人か五人、多くても十数人で集まって演奏される。演奏者の年齢は割と高く、演奏する曲は民間の俗曲と芝居音楽が主である。この音楽からは、農村社会の様子を充分に味わい知ることができる。もう一つは社会の移り変わりに適応させるために改良されてきた「国楽団」である。国楽団は、数十の伝統楽器を組み合わせて作った現代的な楽団で、伝続音楽を演奏するだけでなく、編曲した民謡、クラシック、現代の交響曲のようにアレンジした作品なども演奏しており、若い音楽愛好家から高く評価されている。
中華民国台湾省には、現在三つのプロの国楽団がある。台北市立国楽団、中国ラジオ国楽団、芸専実験国楽団の三つで、公演も頻繁に行っている。これらの楽団のメンバーは、ほとんどが大学や専門学校の国楽科(中国音楽科)出身だ。演奏技術の訓練を受けるだけでなく、民間の芸人を招いて伝統音楽の教えも受け、中国音楽の伝統の保存と研究発展の双方をともに推し進めていこうと努めている。台湾には、プロの楽団以外にも、民間のアマチュア団体や学校のサークルなど、あわせて200あまりの演奏グループがある。また、どの小中学校・高校にも、中国楽器を専門に習う音楽クラスが設けられている。このことからも、台湾で中国音楽がいかに普及しているかよくわかる。
今後も自由中国の中国音楽は、伝統の精神を受け継いでいくばかりでなく、積極的に新しいものを取り入れていくことによって、現代社会の中で力強く生き続けていくであろう。 5、まとめ 中国の音楽について調べていたら自分も中国の音楽に対して少しずつ興味が湧いてきました。日本に比べて中国の人は音楽に対する関心が高いなとも感じました。これからも中国の文化について機会があればいろいろと調べたいなと思いました。 参考文献 1、『現代中国の文化』魯大鳴 陸偉栄 潘世聖 孫玄齢 2005年6月10日発行 2、http://www.roc-taiwan.or.jp/culture/culture15.html 経営学部経営学科1年 小林将也 キーワード: 琵琶 胡弓 女子十二楽坊 1.
はじめに 中国の音楽の紹介や歴史、近代、現代の概況などについて書く。 2. 中国音楽について 中国の楽器は、「管楽器」「弦楽器」「撥弦楽器」「打楽器」の四つに大きく分けられる。中国楽器は、音楽楽団、京劇などさまざまな分野で活躍している。 ~管楽器(かんがっき)~ 管楽器とは、笛に代表される管状の楽器。なかでも「簫」は、中国でもっとも古い楽器の一つで、西洋楽器のフルートに似ている。その外形が上品で美しいため、中国音楽のシンボルとされている。
(笛子、簫、哨吶、芦笙など) ~擦弦楽器(さつげんがっき)~ 擦弦楽器とは、弦を引いて音を出す楽器で、「胡弓」が代表的な擦弦楽器。弦が二本で、音色は柔らかく美しいのが特徴。胡弓は、バイオリンと同様、現代の中国音楽の中でも重要な地位を占めている。(四胡、馬頭琴など) ~撥弦楽器(ばちげんがっき)~ 中国琵琶が撥弦楽器の代表格。日本に琵琶とは異なり、爪で弦をはじく。4世紀頃には、インドを経て中国北方に伝わり、後に南方にも伝わった。中国の歌舞音楽が発展した隋唐時代、撥弦楽器の重要な地位を占めるようになった。(二胡、琵琶など) ~打楽器(だがっき)~ 中国の「打楽器」は音色も豊かで、その種類も多く、近代西洋音楽の創作曲にもしばしば使われる。堂鼓で勇壮荘厳な雰囲気を作り出したり、堂鼓の繊細な音で劇の雰囲気を高めるなど、京劇で活躍する楽器。(堂鼓、編鐘など) 3. 中国琵琶について 中国琵琶は、もともと2種類の撥弦技法があり、琵琶の「琵」「琶」それぞれに意味がある。劉熙「釈名」の「推手前日批、引手却日把」にある「批把」に由来し、批は、右手で外に向けて弾く、という意味があり、把には、右手で内に向けて弾く意味がある。手偏の「才」からは「手で弾く」ということが分かる。 この「批把」が「琵琶」になったのは、他の撥弦楽器、琴や瑟(おおごと)に影響を受けているからである。 中国琵琶は、大きく「円形琵琶」と「梨形琵琶」に分類される。 ~円形琵琶(えんけいびわ)~ 奏漢時代、円形琵琶は弦トウ※、奏琵琶、阮咸琵琶の3種類があり、いずれも琵琶と呼ばれていた。(※トウ…兆かんむりに鼓) ~梨形琵琶(りんけいびわ)~ 漢から唐代にいたる時期に歌舞音楽が盛んになり、撥弦楽器も発展した。楽器の種類も増え、全ての楽器を琵琶と称することが不便になったため、名前を個別に付けるようになった。宋代に、琵琶が広義な名称から狭義な呼び方に移った。そして、梨形琵琶は曲頚琵琶と呼ばれるようになっている。4世紀頃には、インドを経て中国北方に伝わり、後に南方にも伝わった。 曲頚琵琶は、中国の歌舞音楽が発展した隋唐時代がもっとも盛んで、「相愛歌」「清商楽」など琵琶を主楽器にするものが多く、撥弦楽器の重要な地位を占めるようになる。フレットも4個から14個に改良され、バチで弾いていた演奏法も爪で弾くようになった。首部分が曲がっている梨形琵琶の形も、より効果的な音を出す現在の琵琶のように変わってきた。 4.二胡と女子十二楽坊について 二胡(にこ)は中国の伝統楽器である。擦弦楽器の一種で、2本の弦を弓で弾く。琴筒はニシキヘビの皮で覆われている。
日本では、この楽器を胡弓(こきゅう)と呼ぶ場合があるが、この呼称は誤用であり、胡弓は日本の伝統楽器であって、中国には胡弓と呼ばれる楽器はない。江戸時代にはすでに明清楽 (殊に清楽)の流行と共に二胡の原楽器である胡琴が演奏されていたが、きちんと「胡琴」と呼ばれ、胡弓とは区別されていた。しかし明治期にはヴァイオリンをも胡弓と呼んだ例があり、「胡弓」が広義の意味で擦弦楽器の総称としても使われ、また明治から昭和前半にかけ胡弓が衰退して知名度が低下した結果、次第に混同されこのような誤用が起こったと考えられる。しかし、二胡と胡弓には直接のつながりがなく、まったく別の楽器であり、混同により問題も生じているので、二胡を胡弓と呼ぶべきではないと考える人もいる。またこの楽器をつかった有名なアーティストとして、女子十二楽坊が有名である。古楽器演奏家で構成されるインストゥルメンタルバンドであり、中国及びアジアの古楽器を使用する。演奏分野は、ポップスから古典音楽まで幅広い。(代表曲『奇跡』『自由』『輝煌』『敦煌』など) 4.まとめ 今回中国の音楽について事情を調べるにつれて、自分にとってわからないことをいっぱい知った。中国琵琶、そして胡弓についてここまで詳しく調べたのは初めてで、とても自分にとって勉強になった。また、中国でも有名で、日本でもブレイクした「女子十二楽坊」を調べるにつれて、日中友好があっていい事だなと思った。また「女子十二楽坊」だけでなく、日本のポップスのアーティストとして「浜崎あゆみ」「GLAY」などなどの日本で人気なアーティストが中国でもひとつの社会ブームとなっている。こういう交流はこれからもありつつけたほうがいいとしみじみ思った。 参考文献 1. 中国音楽事務所ヘレニズム(オフィスKE) http://www.hellenism.co.jp/ 2.
Wikipedia(ウィキペディア)(中国琵琶、胡弓、女子十二楽坊)※画像も同じく 3.『現代中国の文化』魯大鳴 陸偉栄 潘世聖 孫玄齢 2005年6月10日 経営学部1年 近藤 翔太 はじめに 歴史が長く人々にこよなく愛されつづけている中国の民族音楽。近隣の国々ではその多様な歴史と伝統から生まれた、独特の楽器、リズム、音色が民衆の生活に根づいています。中国の民族音楽(伝統音楽)は、長い歴史における民族の興亡、イスラム圏やヨーロッパとの東西交流の中で独特の発展を遂げて、長い伝統と文化にはぐくまれた豊かな民族音楽となりました。 現在中国は55の少数民族と漢民族とで構成されていますが、それぞれの民族に伝えられた音楽は他の民族との交流の中でより内容が豊富になり、新しい発展を遂げています。今日の中国民族音楽の演奏でも各少数民族の曲やメロディーが必ずといってよいほど協奏曲として採り入れられるなどしています。 中国の民族音楽で使われている楽器は中央アジアやイスラム圏から伝えられた楽器や中国各民族の伝統楽器の特色が加わり、さらに近代になってさまざまに改良されたものです。二胡、琵琶、古箏、揚琴、笛など日本でもなじみのある楽器が奏でる音色は大変親しみのあるものです。 1.歴史 中国は4~5千年前から歌舞や歌曲が生まれ現在まで至るという大変長い音楽の歴史をもっています。 約1万年前~4千年前の新石器時代には吹奏楽器の陶ケン(土員)が出土していることからこういった歴史が分かります。中国の歴史上、幾度も音楽文化が反映した時代がありました。 時代として周の時代(紀元前11世紀~前256年)には既に大規模な宮廷楽隊が出来上がっていました。唐の時代(紀元618年~907年)に入ると音楽は特に発展していき、高い水準にまで達していった。そしてその高い完成度から周辺の国の日本、朝鮮、東南アジア一部の民族音楽の発展に非常に大きな影響を与えることとなりました。 2.音楽の種類 一般的に中国民族音楽は歌曲、歌舞音楽、説唱音楽、戯曲音楽と器楽演奏の五つに分類されます。 それぞれの音楽はまた他種類の体裁、形式、楽種と作品があります。例えば歌曲はまた古代歌曲と民族歌曲に分けられます。 民族歌曲の中では労働歌、民謡、俗曲などに分かれます。民謡でも地域及び民族によってそれぞれ異なり、それぞれ特長を持っています。 中国の民族音楽の多様化は、民族楽器ひとつをとっても、2千年前の周の時代に、すでに70鍾類以上の楽器があったことからもわかります。現在ではよく使われる楽器だけでも200種類以上あります。 その内の二胡は1300年以上の歴史を持つ中国を代表する弦楽器の一種(擦弦楽器)であり、弦楽器の中でも最も人々に愛されていて、京劇や俗曲には欠かせない中国の民族楽器となっています。唐代に現れ、仲間の楽器には高胡(高い音が出る)、中胡(低い音が出る)、京胡(京劇に使う)などがあります。 時折、中国楽器の二胡(にこ)のことを胡弓(こきゅう)ということがありますが、胡弓と言うのは日本での擦弦楽器(バイオリンのように弓弦 (ゆみづる) や棒でこすって鳴らす弦楽器)の総称のことです。 3.楽器・音階 画像の楽器は演奏方法と性能によって、吹奏楽器、管楽器、弦楽器(弓で演奏するものと、弾いて演奏するものがある)と打楽器の四種に分けられます。さらに独奏をすることも組み合わせての合奏すらもでき、独特で豊富な芸術の表現力を備えています。 中国音楽の音階を説明すると日本らしい音楽の音階の一つは5音階です。 沖縄の琉球民謡も音は違いますが同じ5音階です。 そして、中国の音階ですが、これも日本や沖縄と同じ5音階です。 また、中国語音痴のことを「音感遅鈍」などともいいますし、他にも「五音不合」という呼び方もあります。「五つの音が合わず」ということで、中国の5音階がばらばらの状態を表しているのでしょう。 4.まとめ 中国の名高い文化の一つ、音楽を調べていく中で中国独自の様々な歴史や文化をより深く知ることができました。 中国には少数民族と漢民族とで55もの民族が存在する。多少は異なる点もいくつかあるでしょうが、それぞれの音楽性は変わらないでしょう。昔と比べ、さまざまな情報伝達手段が普及してきた今、民族間の交流が盛んになりました。これにより55もの民族が後世に伝えてきた音楽は今まで以上に細かなところまで情報交換が可能となりレパートリー豊かな民族音楽に発展したと思います。 中国語を取り上げたとしてもイントネーションを重要視しており、音感遅鈍という言葉すらある。つくづく音楽と密接な関係がある国だと思いました。それは楽器にも言えることで二千年前は70約70種だった楽器が現在ではよく使う楽器だけで約200種あるという。ひとつ作るだけでも大変そうな楽器をこれだけ作るのはとても苦労と労力を費やしたのだろうと思うと同時に音楽に対して熱心と感じた。 自分の中で中国のこうした新たな側面を発見できたことは今後に活かすべき経験となった。これからも音楽だけでなく他の文化にも触れてみたい。 参考文献: 中国民族音楽とは?http://www2s.biglobe.ne.jp/~shuilong/alpha-p/china/cemusic.htm 中国民族音楽の調べhttp://home.inet-osaka.or.jp/~officea/ongaku1.html#top
経営学部経営学科1年 榊原大樹 キーワード: 二胡 高胡 板胡 馬頭琴 1.はじめに 中国の民族音楽は長い歴史をもっており、いまから4~5千年前に歌舞と歌曲が生まれたと考えられている。そして周の時代にはすでに大規模な宮廷楽隊ができており、唐の時代には特に音楽が発展し、韓国や日本など、東南アジアの民族音楽に深く影響を与えた。 中国の歴史上には、何回も音楽文化の繁栄した時代があった。そして中国ポップスは20世紀初頭に日本・欧米からの帰国留学生によってもたらされたと言われている。近年では、中国の古楽器演奏家で構成される女子十二楽坊が日本で注目を集め、CDは200万枚を超える大ヒットとなったことは有名で、毎回、視聴率が40%を超えるNHK紅白歌合戦にも出場した。さらに「韓流ブーム」を筆頭にアジア文化が幅広く日本でも親しまれるようになり、2008年に北京オリンピックが開かれることによって、中国がより身近に感じられるようになった。これら契機に中国文化、特に民族音楽や中国楽器への注目が高まっている。 2.二胡について 二胡は中国の伝統楽器で、胡琴と呼ばれる楽器の仲間のひとつです。弦が二本であることから「二胡」と名付けられています。擦弦楽器の一種で、2本の弦を弓で弾く。琴筒はニシキヘビの皮で覆われている。 日本では、この楽器を胡弓と呼ぶ場合があるが、この呼称は誤用であり、胡弓は日本の伝統楽器であって、中国には胡弓と呼ばれる楽器はない。江戸時代にはすでに明清楽 (殊に清楽)の流行と共に二胡の原楽器である胡琴が演奏されていたが、きちんと「胡琴」と呼ばれ、胡弓とは区別されていた。しかし明治初期にはバイオリンをも胡弓と呼んだ例があるが、バイオリンより微妙で深いビブラートをかけることができ、表現力豊かな音色が楽しめる。「胡弓」が広義の意味で擦弦楽器の総称としても使われ、また明治から昭和前半にかけ胡弓が衰退して知名度が低下した結果、次第に混同されこのような誤用が起こったと考えられる。しかし、二胡と胡弓には直接のつながりがなく、まったく別の楽器であり、混同により問題も生じているので、二胡を胡弓と呼ぶべきではないと考える人もいる。 3.高胡と板胡について 高胡(こうこ)は、構造は二胡と似ていますが、音域が二胡よりも4ないし5度高くなります。二胡よりも明るく、官能的な音色がします。その音色は軽快で高らかに響き渡り、現在でも中国民族楽器の高音楽器の一つとして採用されています。広東地方の音楽に多く使われ、代表曲として「漁舟唱晩」や、「旱天雷」「雨打芭蕉」「平湖秋月」などがあります。 板胡は中国の伝統的な演劇の梛子腔の出現に伴い胡弓を改造して作られた楽器です。ヘビ皮の二胡・高胡が、湿度を感じる憂いのある音色であるのに対して、板胡はカラッと乾燥した、華やかで実に大陸的な音色で、明るく高く熱烈にあふれ出ているメロディーを表現することに適しています。板胡は椰子の実でできた胴部に桐の板が張られています。高音板胡と中音板胡の2種があり、当然高音板胡の方が高い音がでます。 4.馬頭琴について 馬頭琴はモンゴルや中国の内モンゴル自治区で古くから伝わる民族楽器の一つで、草原のチェロという異名を持つ。その名の通りヘッドの部分に馬の頭の形の飾りがついており、そればかりか弓も弦も馬の尾の毛から作られている2弦をこすって音を出す擦弦楽器で、バイオリンなどの原点かもしれないと言うロマンティックな説もある。日本では「スーホの白い馬」というモンゴル民話に基づく絵本によって広く知られている。馬頭琴の起源はこの民話のように馬頭琴にはおおざっぱに分けて、モンゴル国タイプのものと中国内蒙古自治区タイプの2種類がある。おそらくモンゴル国の馬頭琴は旧ソ連の影響を、中国内蒙古自治区の馬頭琴は中国(漢民族)の影響を大きく受けたことによる、それぞれの発展の結果だと言われている。 5.まとめ 今現在のJ-POPの間では中国民族楽器がよく使われ始めている。特によく使われているのが二胡であり、バイオリンやチェロなどの西洋の弦楽器とはまた違う情緒深い音色を持っている。私はこの二胡という楽器は女子十二楽坊の曲を聞いて初めて知ったのだが、初めて聞いたときはとても感動したし、これから中国は経済先進国として発展していくと思うので、中国民族楽器が注目を浴びる機会が増えていくだろうと思う。そうなれば、日本だけでなく、もっと世界中で中国民族楽器が聞かれたりして、世界的により有名になるのではないかと思う。日本人はたいてい中国といえば「漢方薬」や「カンフー」や「ジャッキー・チェン」や「万里の長城」などの超有名なものを想像するだろうけど、それと同じくらい中国民族楽器やチャイナポップスは素晴らしいものだと思うし、日本やアジアなど、世界中で浸透すれば、中国に注目する人たちはもっと増えて、韓流ブームのように中流ブームがくるのではないかと思う。あと、日本で女子十二楽坊やフェイ・ウォンが人気だったように、中国ではGLAYや浜崎あゆみなどの日本のポップスが人気であり、注目を浴びているので、このような音楽を通しての国際交流はとてもうれしく思うし、これからも続いていってほしいと思う。 参考文献 1.Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E8%83%A1 2.にこにこ通信-二胡について http://park10.wakwak.com/~erhu/abouterhu1.html 3.馬頭琴について http://www.ne.jp/asahi/ajinai/homepage/batoukin.html 4.maxmuse中国音楽 http://www.maxmuse.com/pt/cms/SpecialChina_060830.html 5.現代中国 発行=株式会社あるむ 2006年4月1日発行 愛知学院大学中国学部 経営学部経営学科1年 松岡優介 キーワード: 伝統 歴史 楽器 1.はじめに 中国文化事情の授業中に女子12楽坊などのアーティストの映像や音楽を聞いて中国音楽に興味を持った。特に中国の伝統楽器に興味があるので今回は、中国の伝統音楽について調べていきたいと思う。 2.中国の音楽について 中国音楽は大きく分けて歌曲・歌舞音楽・説唱音楽・戯曲音楽・器楽演奏の5つに分かれている。中国に古くから伝わる音楽は、日本と違った感じで、中国独特の雰囲気が感じられる。中国音楽の起源は非常に古く、今から約3000年以上も前から始まり、中国では儒家の儀式の音楽を正統な音楽として定め、それとともに整った音楽理論や楽器が現れ始めた。 3.中国の楽器について 中国の楽器は大きく分けて管楽器・弓で弾く楽器・つま弾く楽器・打楽器の4つに分かれる。その中でも琴や笛などは、中国に伝統ある楽器で、今でも演奏する人は少なくない。 中国の笛は竹で作られており、美しく歯切れのよい、澄んだ音色である。 中国の楽器は日本の楽器に似ているものがいくつかあり、琴などは日本のものの形とほぼ同じである。また、筝や琵琶といった楽器は、中国の楽器に良く似ている。(図1.参照) 4.中国音楽の始まり (紀元前206~紀漢代元220年)には、朝廷が楽府(歌曲を司る役所)を設け、古曲や民謡の改編に当たらせた。また、当時は西域と商業の往来があったために、琵琶や胡弓など西域の楽器が中国に伝わってきた。そうした楽器は当時の音楽家により手が加えられ改良されて、中国の音楽演奏に使われるようになった。 唐代には、玄宗皇帝(紀元713~755年)によって朝廷内に「梨園子弟歌舞楽隊」という歌舞団が作られ、多くの音楽の人材が養成された。こうして、中国音楽はしっかりした基礎が築かれたのである。 5.楽器の種類 中国音楽は、そのメロディーやリズム、音色の変化、装飾音を織り混ぜた演奏など、いずれも西洋の音楽とは異なっている。その主な要因は、中国楽器のもつ独特の音色および演奏の風格にある。 中国の楽器は、「管楽器」「弓で弾く楽器」「つま弾く楽器」「打楽器」の四つに大きく分けられる。 「管楽器」の中では、「笛」がもっともポピュラーである。「笛」は竹の管で作ってあり、音色が非常に澄んでいて美しく歯切れがよい。 もう一つの管楽器である「簫」は、中国でもっとも古い楽器の一つで、西洋楽器のフルートに似ている。その外形が上品で美しいため、中国音楽のシンボルとされている。 「弓で弾く楽器(弦楽器の一種)」は「胡弓」とも呼ばれる。弦が二本あるだけで、音色は柔らかく美しい。その上、音を滑らせたり柔らかくしたりもでき、聞いていると「泣いて訴えているかのような」感じがする。胡弓は、西洋の管弦楽団におけるバイオリンと同様に、現代の中国音楽楽団の中で重要な地位を占めている。 「つまびく楽器(弦楽器の一種)」は西洋の管弦楽団にはないものだ。中国では「つまびく楽器」が非常に発達していて、種類も世界のトップにある。一般の人々の間であれ現代の楽団であれ、数多く使われている。昔から伝わってきた楽譜も、「つまびく楽器」のためのものがもっとも多い。「琵琶」はその代表的なものである。「古箏(日本の琴に似た13弦の楽器)」は、現在台湾でもっとも流行している「つまびく楽器」で、軽くなでるだけで、あたかも水がさらさらと流れるような音がし、優雅な味わいにあふれている。 中国の伝統戯曲では、「打楽器」を「武揚」と呼ぶ。平太鼓を受け持つ人は、いろいろな姿勢やたたき方で全ての楽器を指揮し、劇の物語に変化をつけたり雰囲気をかもしだしたりする。ちょうど楽団の指揮者に相当する。中国の「打楽器」は音色も豊かで、その種類も多いので、近代西洋音楽の創作曲にもしばしば使われる。「大鑼(大きなドラ)」で勇壮荘厳な雰囲気を作り出したり、「堂鼓(京劇で伴奏に用いる太鼓)」の高く力強く鳴り響く音で芝居の演出効果を高めたり、「木魚」や「磬(けい。玉あるいは石・金属を板状にして、大小長短異なるものを釣り下げた打楽器)」で神秘的な雰囲気を作るという具合に、さまざまに利用されている。 6.現在の中国音楽 中国音楽の発展は、自由な中華民国の社会では、おおよそ大きく2つの流れに分けられる。1つは、民間の芸人が演奏する伝統音楽。これは、ほとんどの場合三人か五人、多くても十数人で集まって演奏される。演奏者の年齢は割と高く、演奏する曲は民間の俗曲と芝居音楽が主である。この音楽からは、農村社会の様子を充分に味わい知ることができる。もう1つは社会の移り変わりに適応させるために改良されてきた「国楽団」である。 国楽団は、数十の伝統楽器を組み合わせて作った現代的な楽団で、伝続音楽を演奏するだけでなく、編曲した民謡、クラシック、現代の交響曲のようにアレンジした作品なども演奏しており、若い音楽愛好家から高く評価されている。 中華民国台湾省には、現在3つのプロの国楽団がある。台北市立国楽団・中国ラジオ国楽団・芸専実験国楽団の3つで、公演も頻繁に行っている。これらの楽団のメンバーは、ほとんどが大学や専門学校の国楽科(中国音楽科)出身である。演奏技術の訓練を受けるだけでなく、民間の芸人を招いて伝統音楽の教えも受け、中国音楽の伝統の保存と研究発展の双方をともに推し進めていこうと努めている。 台湾には、プロの楽団以外にも、民間のアマチュア団体や学校のサークルなど、あわせて200あまりの演奏グループがある。また、どの小中学校・高校にも、中国楽器を専門に習う音楽クラスが設けられている。このことからも、台湾で中国音楽がいかに普及しているかよくわかる。 7.まとめ 今回、中国の音楽(主に伝統音楽)を調べることによって、中国音楽の起源・歴史・伝統・楽器の種類・楽器の音色・現在の中国音楽のあり方を知った。自分は大学に入るまでは中国の文化や伝統を調べたりするような機会があまりなく、自分は音楽が好きということもあったので興味を持ってレポートを進めることができた。 中国5000年の歴史の中で、3000年以上も前から存在する中国音楽は、現在中国のみならず、世界中に広まっている。 古くから中国の人々と生活に密接にかかわってきた中国音楽は、伝統の精神を受け継いでいくばかりでなく、積極的に新しいものを取り入れていくことによって、今後も自由現代社会の中で力強く生き続けていくことだろう。 参考文献 1.邦楽器専門店(株)サトウ楽器 http://www.satogakki.com/Default.aspx 2.国琵琶とは http://www.office-ke.com/pipa.htm 3.世界の民族楽器 http://www.catalog-shopping.co.jp/shop/shop14.html 4.『現代中国の文化』張 競他編著、2005年、(株)明石書店 5.中国の音楽 http://www.roc-taiwan.or.jp/culture/culture15.html 中国の楽器について 経営学部経営学科1年 水谷岳史 キーワード: 二胡 馬頭琴 琵琶 揚琴 1.はじめに 中国音楽の発展は、自由な中華民国の社会では、おおよそ大きく二つの流れに分けられる。一つは、民間の芸人が演奏する伝統音楽。これは、ほとんどの場合三人か五人、多くても十数人で集まって演奏される。演奏者の年齢は割と高く、演奏する曲は民間の俗曲と芝居音楽が主である。この音楽からは、農村社会の様子を充分に味わい知ることができる。もう一つは社会の移り変わりに適応させるために改良されてきた「国楽団」である。
国楽団は、数十の伝統楽器を組み合わせて作った現代的な楽団で、伝続音楽を演奏するだけでなく、編曲した民謡、クラシック、現代の交響曲のようにアレンジした作品なども演奏しており、若い音楽愛好家から高く評価されている。中華民国台湾省には、現在三つのプロの国楽団がある。台北市立国楽団、中国ラジオ国楽団、芸専実験国楽団の三つで、公演も頻繁に行っている。これらの楽団のメンバーは、ほとんどが大学や専門学校の国楽科(中国音楽科)出身だ。演奏技術の訓練を受けるだけでなく、民間の芸人を招いて伝統音楽の教えも受け、中国音楽の伝統の保存と研究発展の双方をともに推し進めていこうと努めている。湾には、プロの楽団以外にも、民間のアマチュア団体や学校のサークルなど、あわせて200あまりの演奏グループがある。また、どの小中学校・高校にも、中国楽器を専門に習う音楽クラスが設けられている。このことからも、台湾で中国音楽がいかに普及しているかよくわかる。今後も自由中国の中国音楽は、伝統の精神を受け継いでいくばかりでなく、積極的に新しいものを取り入れていくことによって、現代社会の中で力強く生き続けていくことだろう。 2.二胡について 二胡(にこ)は、胡琴と呼ばれる楽器の仲間のひとつ。弦が二本であることから「二胡」と名付けられています。バイオリンなどとは異なり、二本の弦の間に馬の尾毛を張った弓を通し、弓の両面を擦って演奏します。弦は指板から完全に浮いており、バイオリンより微妙で深いビブラートをかけることができ、表現力豊かな音色が楽しめます。そのため伝統的民謡からクラシックまで幅広く演奏されます。 3.馬頭琴について 馬頭琴は、モンゴルやトゥヴァの遊牧民の間に古くから伝わる民族楽器です。その名の通り、ヘッドの部分に馬の頭の形の飾りがついています。そればかりか弓も弦も馬の尾の毛からできています。日本では「スーホの白い馬」というモンゴル民話に基づく絵本で知られています。子供のころ読んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。馬頭琴の起源は、この民話のように、愛馬の死を悼む遊牧民が作ったとされるものや、馬乳酒を攪拌する大きな杓子に皮を張って作ったとされる説があります。「草原のチェロ」と言われるように、見渡す限りに広がる草原に響き渡るような、のびやかで美しい音色です。 4.琵琶について 琵琶は、4世紀ごろ中央アジアからシルクロードを通って中国に入ってきたといわれています。そして漢民族がその優れた表現意欲、楽器製造能力などをもって完成したのが、この中国琵琶です。漢琵琶とも呼ばれます。中国琵琶は、正倉院にただひとつ残っている五弦直頸のものとは異なり、四弦曲頸になっているのが特徴です。また古代の琵琶は、4弦4柱(柱は弦を押さえて音の高さを調節するフレット)で、日本の雅楽で使われる楽琵琶もこの形です。それに対し、中国琵琶は、時代とともに変化する音楽に合わせて発展を遂げ、今では4柱に加え、品というフレットが20くらいも追加されています。演奏法も古代のものや楽琵琶は撥を用いますが、中国琵琶は5本の指ではじいて演奏するという違いがあります。中国琵琶は、独奏、楚州評弾のように語りものの伴奏としても、合奏楽器の一員としても盛んに使われる楽器です。 5.揚琴 中国民族楽器の中で、ピアノにあたる役割を果たす打弦楽器。古くはペルシャ、アラビアから明代(1368~1644)に伝えられたと言われています。楊琴は台形で、左右から100本以上の弦が張られ、47本の琴柱で音階を出しています。ゴムを被せた二本の琴竹で弦を叩き奏でます。音色は清らかで澄み渡り、伴奏独創合奏が可能です。 6.まとめ 中国の楽器はずっと昔から存在していて、時代と共に進化していく楽器だった。あと、弦楽器が主になっているという事を感じた。最近女子12楽坊の音楽を聴くことがあったが、自分達が普段よく聞かない、楽器本来の音を聞けた気がした。昔は電気がなく、今のようなエレキギターとか電子楽器がなかった。だから楽器の生の音しか存在しなかった。でも今は機械でいろんな音を作り出せる。便利になったのかもしれないけど、楽器本来の「音」が最近では少なくなっているのかもしれない。そういう意味では昔からの音楽、楽器などの、「大切にしなければいけない音楽」をしっかりと守っていけなければならないなと思った。 参考文献 1.『現代中国の文化』 孫玄齢 他著 赤石書店 2.中国楽器・中国音楽 http://towar.bufsiz.jp/china/ 3.中華民国(台湾)へようこそ http://www.roc-taiwan.or.jp/index.html 経営学部経営学科1年 亀澤和矢 キーワード・・・中国音楽、音域、音色、表現力 1.
雅楽と俗楽 中国において、古代から音楽が盛んに行われてきました。特に、周時代の中期に孔子がでて、音楽が統治に必要なものとされてから、中国音楽は盛んになりました。このときの孔子が推奨した音楽は宗教音楽を基礎にした、儀式における音楽です。一般に雅楽と呼ばれています。雅楽に対して一般民間において行われる音楽を、俗楽といいます。俗楽も太古以来盛んでした。しかし、孔子はこの俗楽を大変憎んでいたようで、「俗楽が盛んになる時、国は滅びる」とまで言っているようです。しかし、最近では、雅楽はすっかり廃れてしまっているようです。 2.
北の音楽と南の音楽 中国音楽を文化史の観点で見ると、2種類に分けることが出来ます。 一つは「北中国音楽」、もう一つは「南中国音楽」です。 北中国音楽は揚子江より北で広まった音楽です。速度も低く、調子が高いのが特徴です。 南中国音楽は揚子江より南で行われる音楽で、広東を中心として広まりました。速度が速く、調子が高いのが特徴です。 3.
胡琴 中国の代表的な民族楽器。胡とは、古代の中国西方、北方民族の総称です。もとはこの地域の音楽を胡楽といい、胡楽を演奏する楽器を「胡琴」と呼んでいました。「胡琴」は劇の伴奏楽器として発展し、やがて板胡、京胡、二胡、四胡、墜胡など形や音域、音色の異なる弦楽器に分類されるようになりました。 20世紀半ば、民族管弦楽団が発展し、高胡、二胡、中胡、大革胡、低音革胡などで弦楽器部が編成されるようになりました。 4.
二胡 二胡は琴筒(共鳴胴)、琴杆(棹)、弦軸(糸巻き)、琴弦(弦)、千斤、琴碼(駒)、弦托(台)、弓などでできています。 琴筒(共鳴胴)は六角形や八角形、円形のものがあり、ニシキヘビの皮がはられています。 弓は弓杆、馬尾毛などでできており、馬尾毛は2本の弦の間に挟まれています。 二胡は基本的に内弦をD、外弦をAの音に合わせる。音域は広く(38度以上)、また技巧も豊富で、さまざまな感情を表現することができます。 1920~30年代に音楽家劉天華が十大名曲および47の練習曲を創作してから二胡は独奏楽器として急速に発展し、数多くの優秀な演奏家とともに数々の名曲や演奏理論も生まれた。 現在は中国音楽のみならず、世界のさまざまなジャンルの音楽をも演奏できる楽器として認められています。 5.高胡 高音二胡のことです。もとは粤胡、南胡と呼ばれていました。1920年代初め、広東音楽の名家呂文成が二胡を改良して作りました。高胡の構造は基本的に二胡と同じですが、全体的に二胡より一回り小さい楽器です。 高胡は一般的に二胡より五度高く、内弦をAに、外弦をEに合わせるが、内弦をG、外弦をDに合わせることもあります。 高胡の音色は明瞭で、音域も広く、優美さを表現できる反面、力強さも表現できる楽器です。 合奏においては高いメロディーを演奏します。 6.中胡 中胡とは中音二胡の略称です。1940年代、合奏における必要性から二胡を改良して作らました。 構造は二胡と基本的に同じであすが、二胡よりより人まわり大きい楽器です。また弦も二胡より太いものを使います。 中胡は一般的に内弦をG、外弦をDに合わせるが内弦をA、外弦をEに合わせることもある。 音色は重厚でやわらかく、合奏においては中声部を受けもちます。 7.中国琵琶の発展 中国の琵琶は楽器の作り方から演奏方法まで、いろいろ改良されました。 先ずは、フレットの数です。昔の琵琶は、四弦も五弦もフレットが四つか五つしかありませんでした。フレットが少ないと、当然音域も狭くなって、複雑な曲を演奏することには向いていません。そこで、約千年の時代を経て、明の時代にはフレットが14個になりました。 更に、異民族による大帝国、清の時代、そして西洋文明との接触を通じて、急速な発展を遂げました。 1950年代には、だいたい今の琵琶の形になって、フレットも倍以上の30になりました。 また、敦煌の壁画などを見ると分かるように、昔は琵琶を横に倒して弾いていましたが、フレットがだんだん増えてきたのにつれて、この方法では、弾きづらくなってきたので、下のフッレトを抑えやすくするために、琵琶を立てて弾くようになりました。 弾き方も、最初は、バチで弾いていました。日本の琵琶は今でもバチを使っています。 それが、だんだん指で弾く人もでてきて、長い間に両方の弾き方が共存していました。 それぞれの特徴としては、バチを使うと音量が大きくなりますが、雑音も大きくなります。それに比べて、指で弾くと、いろいろな微妙な表現ができますが、音が小さくなります。 そこで、昔の奏者たちは研究を重ねて、指でも大きい音が出せるようにくふうしました。 たとえば、指を塩水に浸して、爪を堅くするとか、または、義甲という人工の爪を付けて弾くことです。 義甲には、最初は鼈甲(ベッコウ)が使われましたが、今では鼈甲(ベッコウ)の他に、プラスチックのものがあります。 鼈甲(ベッコウ)の方は音を大きくするのには向いていますが、プラスチックの方は良くコントロールすれば、音色に微妙な変化を付けることができます。 このようにさまざまな工夫がなされてきたわけです。 8.月琴 月琴は演劇に用い、広東音楽ではなくてはならない楽器です。 晋の阮咸という楽器を唐代に月琴と改名したものです。 阮咸ははじめ四絃十二柱(フレット)であったが、後に四絃十三柱となりました。 月琴もはじめは四絃十三柱でしたが、現在は、北京の月琴は四絃九柱で、広東月琴は二絃十柱です。 9.古筝 その起源は、紀元前5世紀から紀元前3世紀の戦国時代にまでさかのぼるといわれています。 当時の秦国で盛んに用いられたので「秦筝」とも呼ばれていました。 最初は5弦でしたが、秦時代に12弦、唐の時代になって13弦となり、以後弦の数は次々と増えていきました。 1960年代には21弦となり、音域の拡大で表現力が豊かになりました。 最近では24弦または26弦の筝も使われるようになりました。 現代の中国で弾奏技術は大きく発展し、現在の中国民族音楽の中では重要な独奏楽器となっています。 10.まとめ ここに紹介した以外にも中国には様々な楽器があります。しかし、最初から多くの楽器があったわけではなく音色や音域を広げて表現力を豊かにするために多くの楽器が作られたんだということがわかりました。また、中国の楽器の音色は独特で幻想的な音を出します。それは長年の歴史の中で改良を続けた結果だけはでなく、演奏者の洗練された技術と知恵によるものだということがわかりました。この授業をうけて中国音楽についてもっと知りたいと思いました。 参考文献 1.『現代中国の文化』 孫玄齢 他著 赤石書店 経営学部国際経営学科1年 今貴史 キーワード: 琵琶 馬頭琴 二胡 1.はじめに 中国の音楽や楽器などを聞いて思ったことは、音が伸びてとてもすばらしいと思ったし綺麗な音色ですごく綺麗という印象が大きかったです。特に女子十二楽坊の活躍で日本中に感動を与えてくれました。歌詞がないのにすごい影響力で引き付けられる音楽だと思います。この中国の音楽に興味があるし、この機会に調べてみてもっと深く音楽について少しでも分かればいいなと思います。 調べてみて中国の音楽は、気持ちを楽しくさせてくれるとか人の心を悲しませるような曲もある、こうした曲が人の心を揺り動かす中国の音楽である。 中国音楽の起源は非常に古く、3000年以上も前、ちょうどヨーロッパ音楽が結成されはじめたところだ。そのころ中国では孔子が儒教の儀式の音楽を正当な音楽として定め、それとともに整った音楽理論や楽器が現れ始めた。 漢代には、朝廷が楽府(歌曲を司る役所)を設けて、古曲や民謡の改編に当たらせた。また、当時は西域と商業の往来があったために、琵琶や胡弓など西域の楽器が中国に伝わってきた。そうした楽器は当時の音楽家により手が加えられ改良されて、中国の音楽演奏に使われるようになった。 唐代には、玄宗皇帝(紀元713~755年)によって朝廷内に「梨園子弟歌舞楽隊」という歌舞団が作られ、多くの音楽の人材が養成された。こうして、中国音楽はしっかりした基礎が築かれたのである。
中国音楽は、そのメロディーやリズム、音色の変化、装飾音を織り混ぜた演奏など、いずれも西洋の音楽とは異なっている。その主な要因は、中国楽器のもつ独特の音色および演奏の風格にある。 2.琵琶について 琵琶は、調べてみて木製半梨形の撥弦楽器で、古くは枇杷と書いた。漢の劉熙が著した『釈名・尺楽器』には、呼称の由来について“手を向こうに押し出すのが批、手前に引き出すのが杷”と説明されている。魏晋南北朝から隋唐にかけて、インドからネックの先が曲がった琵琶が入り、それから演奏法と楽器の形状、構造に大きな変化がおきた。それまで使われていた撥を捨て、かわりに指(爪)を使い、また、横に倒して構えていた楽器を、竪に抱える等、 徐々に変化して、演奏技術が飛躍的に発展した。代表曲に「陽春白雪」「十面埋伏」などがある。 3.馬頭琴について 馬頭琴(ばとうきん)はモンゴルの大草原で最も広範囲にわたり最も歴史を持つ楽器,モンゴル民族を代表する楽器です。 小学校の2年生の教科書(光村図書)に採用されている『スーホの白い馬』で有名ですね。 その中で馬頭琴は馬の骨と馬の皮と馬の尻尾で作られたということになっていますが、本当に馬の骨で作った馬頭琴を見たことはありません。 馬頭琴の材料はほとんどが木です。弓には馬の尻尾が使われていますが、弦は現在ではほとんどがナイロン製です。昔はほとんどの馬頭琴が馬の皮が貼られていましたが、今では改良されて木で作られるようになったというわけです。 楽器の名称の由来は棹の先端に施された馬の頭の彫刻によります。馬頭琴というのは日本語や中国語での名称で、モンゴル語ではモリン・ホール(=馬の楽器)などと呼ばれています。馬頭琴の独特な音色は夏の草原が風でざわめく音にも似ているため,「草原のチェロ」と形容されることもあります。 4.二胡について 「二胡」は中国の楽器で2本弦です。唐の時代に最初の二胡が出来たと云われております。日本では「胡弓」と呼ばれる事もありますが、実際は違う楽器です。二胡の胴体、糸巻きの部分等は紫壇、黒壇、紅木等の硬く、しかも密度が高い木材を使い、胴体の一端に錦蛇皮をはりつけています。弓は竹と馬の尾毛で作られ、2本のスティール弦の中に入れ、挟まれている状態で演奏する仕組になっております。その独特の音色は人間の声ともっとも近いので、主にメロディーを演奏する楽器となり、中国のヴァイオリンとも云われております。また「二胡」は中国の伝統的擦弦楽器です。日本語では「にこ」と読みます。高胡や京胡など二胡と同じような構造の楽器が中国にはたくさんあり、これらを総称して中国では「胡琴」と言います。(「胡弓」は日本の楽器。弦が3本あり形も音色も奏法も成り立ちも大きく違う、まったく別系統のもの。二胡は20世紀に入ってから独奏楽器として改良され、中国の胡琴の中でもっともポピュラーな楽器になりました。ちょうど西洋楽器におけるヴァイオリンのようなポジションです。音色も大変ヴァイオリンに似ています。ヴァイオリンだと思って聞いていた音色が実は二胡だった、という人がとても多いのではないでしょうか?ワイドショーやニュース番組のテーマ曲でも二胡が使われていますし、映画「ラストエンペラー」「もののけ姫」などでも使用されていました。などいろいろな面で活躍しているのが分かる。 5.まとめ この中国の音楽、楽器などすごく調べてみて、ものすごく分かることができたし中国のことなどもっといろんな面で知りたいと思いました。今回は中国の音楽で日本にはない中国独特の音色であったり、楽器であったりも改めて分かったりしました。やっぱり中国には何にしても本当に深い歴史があり、中身も濃いとも思いました。まだ聞いたことや実際そんなに見たことなど楽器の弾き方や音もあまりないけど、こういう貴重な時間でいろいろ調べれたことは本当に良かったし、これから少しでも中国の音楽に興味を持ち、テレビなどの音楽番組があったらぜひ見たいと思いました。 この授業を受けてみて、はじめの方は緊張してわからないことがたくさんあって困ってたりしたけど、先生の話や説明で本当に勉強になりました。またこれからも中国文化事情と中国語ももっと頑張っていきたいと思います。 参考文献 1.
http://www.roc-taiwan.or.jp/culture/culture15.html 2.
現代中国の文化 孫玄齢 明石書店 3.
http://batoukin-baoin.hp.infoseek.co.jp/morinkhuur.htm 4.
http://park10.wakwak.com/~erhu/abouterhu1.html 写真1 経営学部国際経営学科1年 西浦 峻 キーワード: 哨吶 チャルメラ 1.はじめに 管楽器を中心に。管楽器(かんがっき)は、呼吸など空気の流れによって発音する楽器(気鳴楽器)のうち、少なくとも一方の端が閉じられていない管の中の空気の振動を利用して音を出す楽器の総称。欧米語の対応する語はいずれも「風の楽器」「吹く楽器」「空気の楽器」といった意味で、気鳴楽器の大部分を占める。管の端にある発音体の振動が管に伝わると、管の中の空気が振動する。管楽器は木管楽器と金管楽器に分けられる。この両者は、古くは楽器の材質で区別していたが、現在では発音体により区別され、リップリードの振動によって音をつくるものを金管楽器、それ以外の管楽器を木管楽器としている。モーツァルトやベートーベンにも強い影響を与えたトルコの軍楽隊の音楽、そこで主旋律をかん高く演奏していたのがズルナというダブルリード楽器であった。そしてそのズルナが名前や形体を変えながら、世界中に広がっていった。中国に渡ると写真の哨吶という楽器に形を変えていく。 2.哨吶について リードがある木製の吹管楽器。中国の伝統的な楽器である。スオナ(ソーナ)という。また唐人笛とも呼ばれていたこともある。中央アジア一帯から中国に伝わり、明代には一般的に使われていた。民間や民族楽団で広範囲に必ずといってよいほど利用されており、その音程の改良が望まれている。独奏、合奏、伴奏、のいずれも可能。哨吶は京劇などで用いられ、婚礼や葬式に欠かせない楽器である。日本には安土桃山時代に伝わったとみられる。スオナにはキー(鍵)はない。高音、中音域用にはオクターブキーがついた加鍵スオナもえる。スオナはダブルリードで、管体はテーパー管であり、オーボエの原器の一種として現代にいたっている。また、楽器の構造原理としては和楽器とも共通するもので、これらの分野に管楽器の音程設計システムを初めて適応する試みである。 奏法は、アシ製の吹き口を口の中にふくみ、肺とお腹と頬の筋肉を総動員していきを吹き込みます。指は、小学校のときにならったリコーダーの要領でそれぞれの穴におき、旋律を吹きます。曲笛同様、昆曲の旋律を吹くときに使われます。また、もともと軍楽(ぐんがく)の楽器としても使用されるだけあり、京劇でも合戦の場面などでよく使われます。このほか、雁や馬の鳴き声などの描写にも効果音的に使用されます。写真にはダブルリードがついていないが、短リード(上海)と長リード(北京)があり、音色の違いにより使い分けられている。吹き口が胴で、本体は木製。金、元の時代にペルシャ、アラビアから渡来した。チャルメラに似た音色で、中低音は力強く、高音は鋭い響きで耳を打つ。 ずばり「チャルメラ」のこと。日本ではあまり広まらず消えていった。おそらくこの楽器の、どこまでも明るい音色が日本人の感覚とは合わなかったのであろう。 3.チャルメラについて 江戸時代初期に長崎を訪れたポルトガル人が、この楽器を「チャラメラ」と呼んだことから、哨吶のことを「チャルメラ」と呼ぶようになった。日本ではCMでお馴染みのラーメンおじさんが持っている。日本の屋台のラーメン屋さんは「ドレミーレド、ドレミレドレー」という悲しい旋律しか吹きませんが、本家元のチャルメラは、プァーララララ、と猛烈な勢いで勇ましい旋律を吹きまくります。なにしろ、中国ではもともと戦場で「兵隊ラッパ」としても使われていた楽器なのです。 4.まとめ スオナーはとにかく音がでかいので、自宅での練習はあきらめた方が良い。またスオナーの吹き口は消耗品で、アシを加工して細かい針金を巻き付けるという作りですが、これも日本ではなかなか手に入らない。また、この吹き口はまさに「生き物」で、適度に湿っていないと音が出なく、かといってツバキで濡らしすぎてもダメ。大音量のわりにデリケートなのです。ただ、はじめは多少とまどうものの、コツさえつかめば初心者でも音階を吹き鳴らせるのは魅力的だそう。 このスオナーの売値は13000円(税込み13650円)ほどである。普通に生活していてはかかわりのない楽器だが、時間に余裕などがあれば購入して演奏してみてもよいと思う。 参考文献 1.現代中国の文化、張 競、2005年、明石書店、P124
経営学部国際経営学科1年 西田秀紀 1.はじめに 僕が中国の楽器について調べようと思ったのは、中国には昔からたくさんの楽器があるのを知っていたし、最近女子十二楽坊が有名になってはじめて見る楽器があって知りたくなったからです。それに音楽はどこの国にもあって、日本の人が洋楽や外国の音楽を聞いても興味を持ったり、感動したり一番身近にあって世界中の人が共感できるものだと思ったからです。 2.中国の音楽の分類 中国の楽器は、「管楽器」(吹奏楽器)「擦弦楽器」「撥弦楽器」「打楽器」の4つに大きく分けられている。中国楽器は、音楽楽団、京劇などさまざまな分野で活躍しています。 「管楽器」とは、笛に代表される管状の楽器です。なかでも「簫」は、中国でもっとも古い楽器のひとつで、西洋楽器のフルートに似ています。その外形が上品で美しいため、中国音楽のシンボルとされています。他には簫、哨吶、芦笙などです。 「擦弦楽器」とは、弦を引いて音を出す楽器で、「胡弓」が代表的な擦弦楽器です。弦が二本で、音色はやわらかく美しいのが特徴です。胡弓は、バイオリンと同様に現代の中国楽器の中でも重要な地位を占めています。他には馬頭琴などです。 「撥弦楽器」とは、指など何らかの方法で弦をはじくことによって音を出す楽器の総称です。代表的に二胡、琵琶などがあります。 中国の「打楽器」は音色も豊かで、その種類も多いので、近代西洋音楽の創作曲にもよく使われています。堂鼓で勇壮荘厳な雰囲気を作り出したり、堂鼓の繊細な音で劇の雰囲気を高めたりするなど、京劇で活躍する楽器です。他には編鐘などです。 3.琴について 琴は奈良時代中国の唐より雅楽の楽器の一つとして伝わってきました。日本古来の琴は和琴と呼ばれ、古事記の中の記述や埴輪にも琴を演奏する像が見られる。現在、一般に知られている琴は奈良時代に雅楽の管弦を編成する楽器として中国、朝鮮から伝来したものである。13弦を基本として、フレットに相当する可動式の柱を動かして音を調節する。演奏方法は右手に爪をはめて、左手で弦を押して音を出す。弦は昔絹糸だったが、今はナイロン・テトロンも使われている。 4.二胡について 二胡は唐時代に伝わり、民間で流行った楽器でした。長い間伴奏楽器でしたが、20世紀になって独奏楽器として改良され、技術も向上し、中国の代表的な楽器となっていきました。 二胡の形と構造は、琴竿、琴軸、琴筒、琴弦、千斤、琴柱、琴弓から構成されます。長い棹のしたについているのを琴筒と呼び北京で多く見られる8角形と上海で多く見られる6角形が一般的です。琴筒にはニシキヘビの皮が張ってあります。2本の弦の間に弓がはさみ込まれていて、弓は馬のしっぽでできています。 僕が二胡を調べてわかったことは、二胡にはニシキヘビの皮が使われていておどろきました。あと、馬のしっぽの毛まで使われていて動物であんなにきれいな音が出るなんてすごいと思った。 5.琵琶について 琵琶は昔バチを使って演奏していましたが、その演奏方法と出る音から『琵琶』という名前ができたといわれています。外側を向いて弾く動作を‘琵’と言い、内側を向いて弾くのを‘琶’と言います。そういう演奏方法で弾く楽器がすべて琵琶と呼ばれていました。つまり『琵琶』はすべての撥弦楽器の総称でした。 琵琶について調べているうちに中国の民族楽器の中でもっとも高度な技術を必要とされているのが琵琶だとわかった。中国琵琶には31ものフレットがあって繊細かつ俊敏な動きが必要とされている。 6.まとめ 僕は、中国の楽器について調べているうちにいろんな新しいことを発見できた。例えば二胡の画像をみて胡弓に似ているなあと思って調べたら形は似ているけど、楽器としてはぜんぜん違っていた。二胡も胡弓も中国の楽器だと思っていたけれど、胡弓は日本の楽器で、弦が3本あって音色も演奏方法もまったく違うことがわかった。さらに調べていたら、高胡と言う楽器もあって二胡よりも音域が高く、甘美で繊細な音色が特徴でこの楽器は広東楽器で使われていることがわかった。この授業で中国の楽器について調べたことで今まで知らなかったことや勘違いしていたことなどを知ることができてよかったです。 参考文献 1.現代中国の文化 張競(編著) 明石書店 2.http://www.hellenism.co.jp/enki/china/index.html 経営学部経営学科1年 青井良太 キーワード:「管楽器」「弦楽器」「撥弦楽器」「打楽器」&琵琶 1.
はじめに 中国の楽器は、「管楽器」「弦楽器」「撥弦楽器」「打楽器」の四つに大きく分けられます。中国楽器は、音楽楽団、京劇などさまざまな分野で活躍しています。 2. 管楽器について 管楽器とは、笛に代表される管状の楽器です。なかでも「簫」は、中国でもっとも古い楽器の一つで、西洋楽器のフルートに似ています。その外形が上品で美しいため、中国音楽のシンボルとされています。
笛子、簫、哨吶、芦笙など。 3. 弦楽器について 擦弦楽器とは、弦を引いて音を出す楽器で、「胡弓」が代表的な擦弦楽器です。弦が二本で、音色は柔らかく美しいのが特徴。胡弓は、バイオリンと同様、現代の中国音楽の中でも重要な地位を占めています。四胡、馬頭琴など。 4. 撥弦楽器について 中国琵琶が撥弦楽器の代表格。日本に琵琶とは異なり、爪で弦をはじきます。4世紀頃には、インドを経て中国北方に伝わり、後に南方にも伝わりました。中国の歌舞音楽が発展した隋唐時代、撥弦楽器の重要な地位を占めるようになりました。二胡、琵琶など。 5. 打楽器について 中国の「打楽器」は音色も豊かで、その種類も多いので、近代西洋音楽の創作曲にもしばしば使われます。堂鼓で勇壮荘厳な雰囲気を作り出したり、堂鼓の繊細な音で劇の雰囲気を高めるなど、京劇で活躍する楽器です。堂鼓、編鐘など。 6.琵琶について 中国琵琶は、もともと2種類の撥弦技法があり、琵琶の「琵」「琶」それぞれに意味があります。劉熙「釈名」の「推手前日批、引手却日把」にある「批把」に由来し、批は、右手で外に向けて弾く、という意味があり、把には、右手で内に向けて弾く意味があります。手偏の「才」からは「手で弾く」ということが分かります。 中国琵琶は、大きく「円形琵琶」と「梨形琵琶」に分類されます。 奏漢時代、円形琵琶は弦トウ※、奏琵琶、阮咸琵琶の3種類があり、いずれも琵琶と呼ばれていました。 秦の時代、一種のドラムであるトウ※という楽器があり、この楽器に弦を加えたものが弦トウです。棹はまっすぐ、共鳴箱は円形、両面に皮を張ってあります。 * 梨形琵琶 漢から唐代にいたる時期に歌舞音楽が盛んになり、撥弦楽器も発展しました。楽器の種類も増え、全ての楽器を琵琶と称することが不便になったため、名前を個別に付けるようになったのです。宋代に、琵琶が広義な名称から狭義な呼び方に移りました。そして、梨形琵琶は曲頚琵琶と呼ばれるようになります。 4世紀頃には、インドを経て中国北方に伝わり、後に南方にも伝わりました。 曲頚琵琶は、中国の歌舞音楽が発展した隋唐時代がもっとも盛んで、「相愛歌」「清商楽」など琵琶を主楽器にするものが多く、撥弦楽器の重要な地位を占めるようになります。フレットも4個から14個に改良され、バチで弾いていた演奏法も爪で弾くようになりました。首部分が曲がっている梨形琵琶の形も、より効果的な音を出す現在の琵琶のように変わってきたのです。 7、まとめ 今回、中国の楽器について調べてみたけど、ほんとにいろいろな楽器があるなあ思った。それに、中国の感じはとても難しくて楽器の名前でも読めない名前ばかりでした。 私は、中国の楽器で琵琶を実際みたことがあってとても変わった形をしていて、なんかひきずらそうだなあと思いました。これからも、こう言う機会があればもっともっと中国の楽器に触れてみたいと思いました。 参考文献 1、
音楽事務所ヘレニズム:http://www.hellenism.co.jp/enki/china/index.html 2、
上海市場:http://www.shanhaiichiba.com/travel/yue.htm
経営部国際経営学科 1年 川島 陵平 キーワード 笛、簫、銅鑼、武揚、琵琶、木魚、国楽団、 1.歴史について 中国にある様々な文化のなかで特に気になった中国の音楽の文化について自分は調べました。中国音楽の起源は非常に古く3000年以上もの昔ヨーロッパ音楽が形成し始めたころらしいです。中国音楽は発展のさなかにあるが、大雑把にいうと、二つのガイドラインに沿って、進んでいる。一つは伝統を守り、古いものを利用して新しいものを作る。という指針。二つ目は外来の音楽を民族化する。ということ。現在の中国民族音楽の全体像は、これが実行されできあがった結果といえる。 2.管楽器について 中国の楽器には、管楽器、弓で弾く楽器、つま弾く楽器、打楽器の4つに大きく分かれていています。まず、管楽器の中でもっともポピュラーなのは笛らしいです。笛は竹の管で作られており音色が非常に澄んでいて美しく歯切れがよいです。またもうひとつの管楽器である簫(しょう)と呼ばれる楽器は中国で最も古い楽器の一つで、西洋楽器のフルートに似ているその外形が上品で美しいため、中国音楽のシンボルとされている。 3.弓で弾く楽器、爪弾く楽器について 弓で弾く楽器は胡弓とも呼ばれ、弦が二本あるだけで、音色は柔らかく美しい。その音色は泣いて訴えているかのような感じにも受け取られる。胡弓は現代の中国楽団において重要な位置をしめている。爪弾く楽器は西洋の楽団にはないものです。中国では爪弾く楽器は非常に発達していて種類も世界のトップである。爪弾く楽器で代表的な楽器は琵琶である。現在中国(台湾)では、爪弾く楽器の古箏と呼ばれる楽器がはやっている。軽くなでるだけで水がさらさら流れるような優雅な味わいのある音色がでるものだ。 4.打楽器について・・・ 中国の伝統戯曲では打楽器の事を武陽と呼んだりもするまた、中国の打楽器は音色も豊かで劇に変化をつけたり工夫できるし、また種類も多いので近代西洋音楽の創作曲にもしばしば使われる。銅鑼、堂鼓、木魚などを使い分け、様様な神秘的な音色をかもしだしている。 5.楽団について・・・ 中国の音楽の発展はおおよそ二つの流れにわけられる。 一つは民間の芸人が演奏する伝統音楽。これはほとんど場合三人か五人、多くても十数人で集まって演奏される。演奏者の年齢は割と高く、演奏する曲は民間の俗曲と芝居音楽が主である。この年齢は割と高く、農村社会の様子を充分に味わい知ることができる。もうひとつは社会の移り変わりに適応するために改良されてきた国楽団である。国楽団は数十の伝統楽器を組み合わせて作った現代的な楽団で伝統的な音楽を演奏するだけでなく、編曲した民謡、クラシック、現代の交響曲のように、アレンジした作品なども演奏しており、若い音楽愛好家から高く評価されている。中国には現在三つのプロ楽団があり。台北市立国楽団、芸専実験国楽団、中国ラジオ国楽団などがあり、公演などを頻繁におこなっている。これらの楽団のメンバーは、ほとんどが専門の国学科出身みたいです。 6.まとめ 楽器では本当にたくさんの種類の楽器があることに驚きました。それにこのような楽器を昔から使っていた中国人はすごいと思います。思えば、日本の文化が発展していったのも中国人が海をわたり伝えてきてくれたからなのでやはり中国は文化の今中国は国としてもものすごく発展し、経済的にも豊かになり、いろいろな文化が発展するにはとてもいい環境にあると僕は思います。とてつもなく多い人口、また音楽を専門的に極めたい人をバックアップし、サポートする体制、そして、古来からあるきわめて繊細で素晴らしい文化。またそのかわりようは表面だけにはとどまらず、中国が世界に進出していくなかで他の国と同じように、思想面でもどんどん解放されていっています。あらゆる場面で中国は新しい局面をむかえているといえます。 しかし日本にも同じような例がありましたが発展するものがあれば当然衰退していくものもでてきます。本でいうと伝統文化にあたります。中国と同じように、日本にも優れた伝統文化、技術があります。しかし日本の発展により、様様なものが機械化したり、都市部へ就職をもとめて地方から人が流れていったり、また後継者不足という問題により代々伝わってきた文化が途切れてしまうことも。 今中国は発展当時の日本と似た状況にあると僕は思います。しかし、楽団の多さからわかるように、時代の波にも負けず伝統の音楽を受け継ぎ、発展させようとしている人達も多いので、これからも中国の音楽はどんどん発展していくことでしょう。 参考文献 1.中華民国へようこそ http://www.roc-taiwan.or.jp/culture/culture15.html
経営学部経営学科1年 速水大輔 キーワード:民族楽器、弓で引く楽器、つま弾く楽器、吹奏楽器 1.民族楽器の出現と発展 はじめに、中国には長い歴史があり、たくさんの文化が時とともに発展してきた。そのなかでも中国の民族楽器は悠久な歴史があり、大昔の頃にすでに現れ、ずっと発展をとげていき出土した文物は、早くも秦の統一以前に多種多様な楽器が現れていたことを裏付けている。 古代楽器は当初、音楽を演奏するものでもあれば労働と生産をおこなう道具または生活用具でもあった。楽器の実用性は、いくつかの楽器がもともと生産道具または生活用具であったばかりでなく、人々がそれでいくつかの特定の生活情報を伝えたことにも現れていた。例えば、陣太鼓を叩いて出征すること、陣鐘を鳴らして兵を引き上げること、朝に鐘をつき、夜に太鼓を打ち鳴らして時を知らせること、夜回りをしながら時を知らせること、ドラを打ち鳴らして露払いをすること、太鼓を打ち鳴らして官吏が登庁して案件を審理することなどがそれであった。 秦には統一以前の頃の楽器は史料に記載されているものが約70種もある。『詩経』だけでも29種にふれており、打楽器には太鼓、鐘、鉦、磬、缶、鈴など21種があり、吹奏楽器には簫、管、塤、笙など6種があり、弦楽器には琴、瑟など2種のものがあった。楽器の品種が多く増えたため、周の時期には楽器を作る素材によって、金属、石、土、皮革、弦、木、匏、竹という8種類に分けられ、「8音」分類法と称された。 秦、漢以来、中国にはさらに新しい楽器が現れつづけた。中国の「吹奏楽器、打楽器、つま弾く弦楽器、弓で引く弦楽器」という4種類の楽器は長い発展段階を経て、新中国成立以後、中国は民族楽器の面でさまざまな模索と改革を行い、大きな発展を遂げるとともに、多くの成果を収めた。 2.民族楽器の特徴 中国の民族楽器はたくさんの種類があるので以下に分けてまとめる。 2(1).弓で引く楽器 二胡・・・・・・悲しみを表現することに適した楽器ある。この楽器は中国南北で広く使われており、欠かすことができない楽器である。音色はソフトで優美である。二胡は声楽の伴奏と器楽合奏に用いられるだけでなく、早くも20世紀代の独奏の楽器へと発展してきた。 その他の弓で引く弦楽器・・・・・・京胡、中胡、馬頭琴、高胡、板胡etc… 2(2).つま弾く楽器 琵琶・・・・・・比較的に特色が目立たないものであり、ピアノのように非常に際立った特色はないが、さまざまな風格の楽曲を演奏することができ、うきうきするものも演奏できれば、悲しみに満ちたものも演奏できる。琵琶演奏のテクニックは単音技法、加音技法、特殊技法などがあり、その他の技法も合わせると70種以上にもなる。 筝・・・・・・音色は清らかで明るく、しなやかで美しく、メロディーには抑揚があり、華麗で滑らかさに富み、特に左手の押音の技巧が重視される。現在の筝は、昔に比べて音域が広くなり、音量が大きくなり、調子も調節しやすく、表現力も豊かになっている。 その他のつま弾く弦楽器・・・・・・琴、月琴、陽琴、柳琴、三弦、etc… 2(3).吹奏楽器 笙・・・・・・笙は昔から中国にあった管楽器である。演奏の時は、ほとんど二音、三音または四音で加音を組み合わせることになっている。笙の吹奏技術はかなり大きな発展をとげ、伴奏、合奏に用いられるほか、独奏楽器へと発展した。笙の特徴は強いリズム感である。演奏のテクニックは単音と加音のほかに、吐音、打音、呼舌音などがある。 笛・・・・・・民間の吹奏楽器で、のちに横笛ともいわれることになった。竹笛は中国では人類の最も古い吹奏楽器ともいわれており、世界の笛類楽器の始祖である。笛は竹製で、二組の音域があり、音色は清らかである。笛は中国で広く使われており、主に曲笛、バン笛の二種類があり、混曲の伴奏や合奏に使うものを曲笛といい、節回しの演劇に用いられるものをバン笛という。 3.まとめ この中国文化事情のレポートは、自分が興味ある中国の文化について調べました。僕は音楽が好きだったので、中国にはどんな楽器があるのだろうと思って調べたけれども、自分が知っているのは中国の楽器のほんの一部でした。中国には昔から文化ともに民族楽器が発展してきていて、たくさんの種類の楽器がありました。自分が知っている楽器もあったけど、ほとんどが知らない楽器でした。その数に驚いた反面、とても興味が湧きもっと中国の楽器について知りたいと思うようになりました。このレポートを終えて、中国の楽器についてとても勉強になり興味がわきました。そして、楽器の存在というのはただ弾く、聞かせるだけではなく、生活そのものだと言うのがわかりました。楽しかったです。 参考資料 1、現代中国の文化 2005年6月10日 初版第1刷発行 明石書店発行 著者 孫 玄齢、藩 世聖、陸 偉栄、魯 大鳴 編著者 張 競 2、中国の民族楽器について http://www.nurs.or.jp/~tensho/gakki.html 3、中国の民族楽器 http://japanese.china.org.cn/japanese/142366.htm
経営学部経営学科1年 村山 央樹 1.はじめに 中国音楽について、中国は文明古国で、音楽もいろいろな考えかたとやり方がある。西洋音楽とはちがい、中国ならではの伝統的なものがある。中国音楽は、長い時間をかけ、いろいろ地域の、いろいろな民族が交流を重ねいろいろな要素を取り入れて発展してきた。 最近では、日本でもよく中国の音楽を聞くきかいがある。一番有名なのが、授業でもやったけど女子十二楽坊だと思う。女子十二楽坊の映像も実際見たけど、楽器がまるで自分の体の一部のように演奏していた。それを見て今回中国の音楽について調べようと思った。 2.二胡について 宋代(960-1279)に入ると、立てて弾く「二胡」の原型が登場します。11世紀後半の文献「事林広記」に、その「奚琴」(けいきん)という楽器についての記述があります。竹の棹、竹のスティックで擦るという楽器でした。そして、北宋の沈括著「夢渓筆談」第五に、11世紀の終わり頃、北西部の辺境に駐屯していた軍隊の間で、馬尾の毛で擦る楽器が流行していたと書かれています。 元代(1127-1279)には初めて二弦で弓を用いて弾く楽器として「胡琴」の名が登場(「元史・礼楽史」)、明代(1368-1644)に入ると、現在の形状にかなり近くなった。 明代末、清代(1644-1912)になると、「胡琴」は各地方劇と大衆芸能の発展につれてその伴奏に使われるようになり、中国全土に広まっていきました。形も各地方の音楽の特徴を表現する必要があったために改良がなされ、様々な胡琴が誕生しました。よく知られているものでは、京劇の「京胡」、広東省粤劇の「高胡」、陝西省秦腔の「板胡」、江南地方の「南胡」等があげられます。この「南胡」が中国全土に広まり、後に呼び名が「二胡」とかわっていきました。 20世紀に入り、中国にも西洋音楽が流入します。 1950年代に入ると楽器の改良が進みます。それまで絹でできていた弦を金属に改良、音量も大きくなりました。その他にも、全体に渡って様々な改良が加えられました。 文化大革命(1966-1976)の間は民族音楽も軽視されたために大学が封鎖されるなどの状況にありましたが、終結後は地方の音楽大学でも演奏家の育成に力がいれられるなど、より一層の演奏家の技術の向上がみられるようになりました。それに伴い、大曲の完成、また民族音楽だけでなくクラシックやポピュラー音楽も演奏されるようになり、現在に至っています。(図2二胡の原型といわれてるもの) 3.笛子について 竹製、孔に息を吹き込んで発音する吹管楽器。種類が多く、もっともよく使われるのは、長めの曲笛と、短いほう笛である。 4.古琴について 長方形の木製弦楽器。もとは琴、あるいは七弦琴と呼ばれた。歴史が非常に古く、周代(紀元前11世紀~前2世紀)の文献にわ既に記載がある。音量は小さく、音域は低い。音色は透明感もあるが厚い響きがする。長い歴史のなかで、多くは文人階級の好む楽器として伝わったため、中国の伝統的な美意識と密接に結びつき、古い文化における哲学的観念と美学的情趣を表す奥深さがある。 5.琵琶について 琵琶 (びわ、ビバ、ピーパー) は、東アジアの有棹弦楽器の一つ。弓を使わず、もっぱら弦をはじいて音を出す撥弦楽器である。西アジアのウード、ヨーロッパのリュートと共通の起源を持ち、形もよく似ている。すなわち卵を縦に半分に割ったような形の共鳴胴に棹を付け、弦を張った形である。 6.筝について 箏(そう; Zheng)は、日本の伝統楽器。弦楽器のツィター属に分類される。一般にことと呼ばれ、「琴」の字を当てられるが、正しくは「箏」であり、「琴(きん)」は全く別の楽器である。最大の違いは、筝では柱(じ)と呼ばれる可動式の支柱で弦の音程を調節するのに対し、琴(きん)では柱が無いことである。なお筝を数えるときは一面、二面とかぞえる。 7.まとめ 今回中国の音楽を調べて思ったことは、あたりまえだけどすごく奥が深いと言うことです。楽器だけでもっといっぱいあったし、教科書で中国の音楽の歴史が書いてあるところを読んで見たけど、すごく奥が深かった。でもこれをとうして授業でやったところもあるけど、中国の美術、演劇、文学、などもっと調べてみたくなった。でも今回中国の音楽を調べて、日本の音楽も調べたくなったし、ほかのいろいろの国の文化も知りたくなった。 参考文献 現代中国の文化 http://www.jerhu.com/nikonitsuite.htm http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%B5%E7%90%B6
経営学部 国際経営学科 大場優一郎 キーワード:中国琵琶、日本琵琶 1.はじめに なぜ中国琵琶について調べたか?中国琵琶というものがあることを知り日本にも平家物語を語った琵琶法師(吉田兼好)という人が平安時代のときに存在しておりその時にはもう琵琶があり、古くからある日本の琵琶と中国の琵琶は同じなのか?それとも違うのか?違うとしたらどこが違うのか?いつどのように伝わったのか?知りたいと思ったから中国琵琶について調べようと思いました。 2.琵琶とは 表現力豊かな中国民族楽器で、古代では宮廷音楽に欠かせない楽器だった。現在は独奏から、合奏や中国民族オーケストラ、民間語り物芸能などの伴奏にまで幅広く使われている。 4世紀ごろ西域から洋ナシ形4弦4柱(じ/フレット)の琵琶がもたらされ、唐の時代に流行した。 バチをたたきつける日本の琵琶と異なり、楽器を立てて抱きかかえ、スチールの弦あるいはナイロンを巻きつけたスチール弦が用いられ、プラスチックで作られた爪を右手の指につけ、弦をはじくようにして演奏する。 3.琵琶の起源 2000年の歴史をもつ琵琶は、古くは手で弾奏する楽器という意味の「批杷」とも書かれたそうです。4世紀頃インドから今の琵琶が伝わり唐の時代歌舞音楽の流行とともに琵琶も広く流行した。琵琶は中国語で「pipa」という。演奏の方法と出る音から琵琶という名前ができたと言われる。つまり外側を向いて弾く動作を『琵』と言い、内側を向いて弾くのを『琶』と言う。つまり琵琶は全ての撥弦楽器の総称であった。秦の時代に「万里の長城」を作ったときその作業の休憩時間に弾いていた琵琶が中国最古と言われている。後世の人々は<秦琵琶>と呼ばれていた。その後いろいろな形の琵琶が作られるようになり琵琶は果物のビワに似ているから、そう呼ばれるという人もいるがこれは俗説であまりしんようできない。さらに4世紀ころにインドから今の琵琶に似た楽器が中国に伝わってきてそれからこの楽器だけが琵琶と呼ばれるようになった。 4.琵琶の日本への伝来 こうした中国の文化は、<遣隋使>、<遣唐使>の手で、日本にも伝えられました。日本からの留学生は、多くの楽器を持って帰りましたが、その中に琵琶もありました。現在、奈良の正倉院には、唐の琵琶が5面、五弦琵琶が1面保存されていますが、このうちの五弦琵琶は、世界で唯一の現存する実物です。平安時代になって、第12回の遣唐使団として中国に渡った<藤原貞敏>は半年ほど琵琶を習って、唐の琵琶と楽譜を持ち帰り、日本琵琶の発展に貢献したと言われている。 その後日本では次第に流派によって<平家琵琶><薩摩琵琶><筑前琵琶>という風にいくつかの類に分かれました。それぞれに特色がありますが、現在、日本で見ることのできるこうした琵琶は、形や弾き方の上で伝来当時のものに非常によく似ています。 5.中国琵琶の特徴 4本弦でも3オクターブ余りの音域を持ち、表現力豊かな当時の琵琶は、宮廷には欠かせない楽器となった。その琵琶も現在ではフレットの数が増え、23柱や25柱のものが多く用いられるようになり、独奏から、合奏や中国民族オーケストラなど幅広くに使われ、その演奏技巧は豊富で複雑です。 日本の琵琶と見た目がよく似ていますが、バチで弦を鳴らして演奏する日本の琵琶と違い、楽器を立てて抱きかかえ、プラスチックで作られた爪を右手の5本の指につけ、弦をはじいて演奏する。 これは、隋唐時代の演奏法を比較的忠実に受け継いでいる日本の琵琶に対して、中国琵琶は時代とともに演奏法が変化してきたためです。 4柱のフレットだった琵琶も次第にフレットの数を増やし、1950年くらいまで16柱のタイプが一般的だったが、現在では24柱、26柱などさまざまなタイプが現れている。 このようにフレットが増えたことにより半音をすべてそろえ、転調を自由に行えるようになった。 中国琵琶は現在だいたい統一の規格があります。裏は、音を力強くするために紅木や紫檀など堅い木でできています。表は、音を良く響かせるように少し柔らかい木ーー桐で作られています。また、琵琶に使う木は大木を何十年も自然乾燥させないと音色の良い琵琶が作れませんので、今では非常に高価で、いくらお金を出しても、なかなか良い材料が手に入りにくくなっています。 弦は、昔は絹を使っていました。日本では、今でも絹の弦を使っています。現代の中国琵琶はスチールの弦に変えました。そのため音量が大きくなって、音色も明瞭になり、力強い曲もできるようになりました。 6.中国琵琶の発展 歴史の長さから琵琶の楽曲の遺産も非常に豊富で、それらは通常、楽曲のテンポ、スタイルや構成、あるいは重視される演奏技巧の特徴などで分類されている。 左手によるビブラートを多用した優美で叙情的な曲を分極といい、左手によるアルベジオやトレモロを常用する激しい気分の曲を舞曲という。その音色は明るく豊かで、小さな声のひそひそ話の様子や心の動きの激しさ、起状する感情も微妙な指の動きで表現することができる。 ところが、中国の琵琶は楽器の作り方から演奏方法まで、その後もいろいろ改良されました。先ずは、フレットの数です。昔の琵琶は、四弦も五弦もフレットが四つか五つしかありませんでした。フレットが少ないと、当然音域も狭くなって、複雑な曲を演奏することには向いていません。そこで、約千年の時代を経て、明の時代にはフレットが14個になりました。 それが更に、異民族による大帝国<清>の時代、そして西洋文明との接触を通じて、急速な発展を遂げて、1950年代には、だいたい今の琵琶の形になって、フレットも倍以上の30になりました。上の大きい方は「相」と言い、その下の小さい方は「品」と言います。 また、敦煌の壁画などを見ると分かるように、昔は琵琶を横に倒して弾いていましたが、フレットがだんだん増えてきたのにつれて、この方法では、弾きづらくなってきたので、下のフッレトを抑えやすくするために、琵琶を立てて弾くようになりました。 弾き方も、最初は、バチで弾いていました。日本の琵琶は今でもバチを使っています。それが、だんだん指で弾く人もでてきて、長い間に両方の弾き方が共存していました。どっちにも長所と短所があります。バチを使うと音量が大きくなりますが、雑音も大きくなります。それに比べて、指で弾くと、いろいろな微妙な表現ができますが、音が小さくなります。そこで、昔の奏者たちは研究を重ねて、指でも大きい音が出せるようにくふうしました。たとえば、指を塩水に浸して、爪を堅くするとか、または、<義甲>という人工の爪を付けて弾くことです。義甲には、最初は鼈甲が使われましたが、今では鼈甲の他に、プラスチックのものがあります。鼈甲の方は音を大きくするのには向いていますが、プラスチックの方は良くコントロールすれば、音色に微妙な変化を付けることができます。 7.まとめ 中国の琵琶を自分なりに考えたとき、日本の琵琶と同じようなものであろうと思っていて違っているとしてもほんの少しであろうと思っていたが、日本の琵琶は伝わってきたままの形で、中国の琵琶は演奏法などが時代とともに変わっているので中国と日本の琵琶は、自分の思っていたことと違い同じ琵琶でも違っていた。琵琶ははじめはインドから中国に伝わった事を知りとても驚いた。琵琶と言う楽器は、日本ではあるのは知っているが演奏など聞いたことがないのに対して、中国ではCDが出ているくらい多く演奏されているのいることがすごいと思った。この授業で琵琶について調べたのでこれから琵琶と言う楽器に関心を持っていきたい。 参考文献 1.現代中国の文化 明石書店 張 競(編著) 2.http://www.jiangting.com/中国琵琶の世界,写真1 3.http://www.emile.co.jp/estrada/inst/pipa.html写真2.3
経営学部国際経営学科1年 大田 敦樹 キーワード;ジャンル 音楽 文化 女子十二樂坊 民謡音楽 1.
はじめに 私は大学に入学して中国文化事情という授業を履修しました。そこで先生の話などを聞いて、中国の音楽や文化に興味を持ちました。 私は高校生のときに音楽をはじめました。そのときはロックしか聴いてなかったのですが、今はいろいろなジャンルを探ってみたくなったので多様な音楽を聞いています。様々な国の音楽や民謡などを。 2. 女子十二楽坊 中国の音楽といえば正直、女子十二楽坊しか思いつきません。しかし彼女たちの演奏を初めて見た時にびっくりさせられました。今までに私が見たこともない楽器で、とても綺麗な音を奏でていた。広大な草原をさっそうと走る馬のような感じでした。 私のイメージでそれは「スカ」という音楽のジャンルを、おとなしく綺麗に奏でた音楽だと思います。とても綺麗な音で癒されることもあるでしょう。私は彼女たちの演奏にとても癒されました。一度彼女たちの素晴らしい演奏を目の前で聞いてみたいです。そして本格的に弾けるようにもなってみたいです。あんな綺麗な音の出る楽器を完璧に演奏できるようになりたいと思いました。私は日本にあまり確立されていないジャンルを打ち出したいと思っています。それを実現するには必要な要素、経験になるでしょう。だからそのような体験を今のうちにしておきたいのです。 3.民族音楽 昔から民族楽器に興味があり、民族の要素が混じった音楽などをよく聴いていました。私が沖縄に行ったときに、民族楽器などを色々演奏させてもらいました。音を出すことじたいがすごく難しかったけど、民族楽器をつかったバンド活動に興味を持ちました。中国のパンクや、ロックはまだ聞いたことないのですが、これから聞いて分析してみたいです。私のイメージ上で、中国の音楽はスローテンポな曲が多いと思います。そのイメージをぶち壊すような音楽を探し出してみます。 4.中国の歌 私の中国人の友達に、中国の「朋友」という曲を聞かせてもらいました。正直言葉や詳しい意味はわかりませんが、漢字やメロディーから色々な感情が感じとれました。内容は友達へ対する歌みたいですが、そのとき本当に感動したのでもう一度聞いてみたい中国の曲として心に残っています。 5. 音楽に国境はない「私の考え」 「音楽に国境はない!」などとよく聞きますが、それは本当だと今では思っています。学校では中国語も習っているので、もっと言葉がわかるようになってから中国の多様なジャンルに手を伸ばしてみるつもりです。まず言語を習得して、直接中国へ行って演奏を生で見ることが今の目標です。そうすることによって、自分の中に強く印象づけることができるからです。そこで音楽につながる中国の文化にも触れて、なにか得られるものがあることを期待しています。そこで得たものを日本国民に共感してもらえるようにアレンジし、そして自分のバンドで演奏(表現)していきたいです。 私の言っていることは大きいことかもしれない。しかし私と同じ考えの人がどんどん増えていけば、中国との音楽のつながりが一層深くなるでしょう。そういった文化面での繋がりは大事にしていきたい。お互いの文化を音楽を通して理解しあったら、国同士も今以上に仲良くしていけるのではないでしょうか?ほんとに小さなことですが、音楽はそれくらい大きな役割を持っているのです。 6.まとめ 実際に今日でも、日本の歌手などが中国でCDを出して若者に人気がでてきています。その若者が日本の音楽に興味を持ち、日本の違う歌手のCDなどを聞いたりするでしょう。その逆で、日本で中国の歌手がCDを出したら、他の中国の歌手も日本で人気になるでしょう。そういった文化交流(国際交流)が音楽を通して行われるのです。こんな素晴らしいことが音楽によって行われるのです。それはとても素晴らしいことだと思います。 中国と日本の音楽について述べましたが、自国だけでなく世界に目を向けていくことが必要だと思います。 参考文献 1. 張 競(編著) 現代中国の文化 2005年6月10日 明石書店
経営学部国際経営学科1年 大脇 理華子 キーワード:擦弦楽器、二胡、中国音楽史 1. 擦弦楽器とは 擦弦楽器とは、主に弓や棒などで弦をこすり、音を出す楽器です。 主なものとして西洋では、ヴァイオリンに代表されるヴィオラやチェロなどの弦楽器が有名です。一方日本では、胡弓と総称されるいくつかの種類の胡弓があります。しかしここで注意しなければいけないのは、擦弦楽器を胡弓と総称することがありますが、日本古来の楽器が胡弓であり他の楽器と混同してはいけないということです。私も今までは胡弓が日本の楽器であることすら知らなかったので楽器の種類は奥が深いと思いました。一方、中国で使われている擦弦楽器は、胡琴類と総称され、種類は二胡・高胡・京胡などがあります。 2. 擦弦楽器の歴史と進化の過程 発祥は紀元前のインドあたりだそうです。そして紀元後になると盛んにアラビア半島でも盛んに使用されるようになっていきました。(この時の楽器は「ラバーブ」、「レバーブ」と呼ばれていました。) その後、半島を中心に、イスラム教の発展とともに東西に広まっていきます。ここで西に広まったものはヴァイオリンとなっていきます。そして東のほうでは、三弦系がインド・東南アジア・中国南部・琉球・日本へと広まっていき、二弦系は中央アジア・中国へと広まっていくのです。 この頃の二弦系の楽器は、木や竹の円筒形胴で片面をニシキヘビの皮で張るものと、木の実などを半分に割りそこに皮や薄い板をかぶせるものの二種類があり、前者を「胡琴」、後者を「提琴」「椀胡」「椰胡」などともよんでいます。 こうして発生された擦弦楽器が中国の歴史に登場するのは、唐代(618-907)といわれているそうですが、この当時は、弦楽器をねかせて棒でこすって音を出していたそうですし、胡琴といえば琵琶類を指しているほどだったそうです。 やがて宋代(960-1279)にはいると、ようやく「二胡」の原型が登場し、元代(1127-1279)に初めて二弦で弓を用いて弾く楽器として「胡琴」の名が使われ、明代(1368-1644)の頃にはだいぶ今の二胡の形状に近い楽器が現れていたそうです。そして、明代の末頃から清代(1644-1912)にかけて胡琴は芸能の発展に伴い、伴奏にかかせない楽器となったため様々に進化・変化していきます。代表例として、京劇の「京胡」江南地方の「南胡」などがあり、この南胡がやがて中国全土に広まり「二胡」になっていくのです。 しかし、その頃である近代(1840-1919)は中国自体が激変の時代でした。アヘン戦争を経て次第に封建的な国家となっていく中、社会の変容とともに音楽も磨かれていきます。そして、この頃から中国に西洋音楽がはいってきます。多くの宣教師たちにより教会から発信されていっただけではなく、西洋に留学していた学生からも広まっていったようです。1920年代にはヴァイオリンの奏法を取り入れた新しい二胡の演奏技術も誕生していきました。その中でも、民族音楽革新家として優れていた劉天華(1895-1932)は、音楽学校の正式な課程として、初めて二胡の専攻科目を設けたり、数々の独創曲を作曲するなど、今まで伴奏楽器としてみられていた二胡を独奏楽器として確立させていきました。 中華人民共和国が建国された後、(1950年代)二胡はさらなる改良が進んでいきます。まず、絹製であった弦を銅製にすることによって、音量が大きくなり音色もよくなりました。次に<双千斤>を使うことにより低音域が増えました。そして琴筒を偏筒のものにすると、音量はさらに大きくなり音色はさらにしなやかで美しくなりました。最後に、弾性指板を加え、二本弦を増やした4弦の二胡を開発することによって、音量が大きくなりさらに音域も増えました。現在でもこうした改良がなされ、二胡は進化を続けていっています。 参考文献 1、『現代中国の文化』魯大鳴 陸偉栄 潘世聖 孫玄齢 2005年6月10日発行 中国音楽について 一弦楽器を中心に 経営学部経営学科1年 土居孝史 キーワード: 仏教音楽 日本との関係 朱啓高 1.はじめに 中国音楽はあたかも河の流れのように、小さな流れが集まり、古代から今日へと流れ下ってきた。ではその長い流れはそもそもいつ頃から始まったのだろう。 1950年代初め、河南省安陽の殷墟から“商代虎紋大石磐”が出土し、中国の楽器には3000年余りの歴史があることが明らかになった。50年代半ば、今度は西安に近い半波村新石器時代遺跡から“一音孔陶けん”が発掘された。これによって音楽の歴史は6700年余り前までさかのぼることになった。さらに80年代、河南省舞陽県の新石器時代遺跡から“骨笛”が発見され、測定の結果、8000年から9000年前のものであるとわかった。音楽はこれよりもずっと前から存在していたのだろうから、その歴史はいったいどのくらい長いのだろうか。何千年か何万年か……。 楽器とともに、早い時期から原始的な楽舞も行われていた。「楽」の字形はもともと音楽と舞踏を併せた意味で、働くときの下記声や仕事の道具が発する音と、働くしぐさが加わって楽舞の原型が出来上がった。やがて生産手段が発達し、人間同士の間に複雑な社会的関係が生まれてくると、歌舞音楽の中身や役目が広がった。楽舞に祭祀などの具体的な内容が盛り込まれるようになったのである。古い書物には、祖先をたたえ豊年を祈る「葛天氏之楽」という楽舞について、それは3人の演者が手に牛の尾を持ち、歌いながら舞うものだという記載がある。 原始時代でもっとも多く見られる楽器は、吹奏楽器のケンと打楽器の磐である。ケンはもっとも初期、石器時代の一孔のものだから、商代末期には五孔にまで発達した。磐は農具から発し、はじめは鍬の形をした石片だった。それが段段と美しく装飾され、商代には細工が施された見事な楽器になった。 太古の時代から、奴隷制社会の夏、商時代前期までは、中国音楽は次第にその形を固め、発達し始めた時期である。商時代には、金属精錬などの工業技術が発達し、楽器製造も飛躍的な進歩を遂げた。鐘などの青銅製打楽器は簡単な音程で奏でられだし、5音音階のメロディーが吹ける陶製五孔なども登場した。これらは、当時の人々の音楽に付いての考えを物語っており、これを基礎に、次の周、秦時代に音楽は大発展を遂げることとなった。 2、古代中国の仏教音楽 中国の古代の音楽を蘇らせる試みが繰り返されてきた。中国には、「礼失求諸野」という古い言葉がある。或は二千年前の人たちは、もうすでに「音楽」という仕事領域を認識していたのであろうか。宋代の詩人・作曲家である姜白石氏は「白石道人歌曲集」を残しており、しかも宋代の俗字譜が付いているが、文献の記載不備のため確認ができず、その芸術歌曲のメロディーが再び蘇ることは叶わない。亡くなった楊蔭劉先生が1947年以前、この楽譜の研究をされたことがあった。どのようにしたら古代の楽譜から、実際の音響を立ち上らせることができるか。そのため先生は古代の詩歌集「詩経」の文学構成を分析し、古代民謡の曲体を調べることもされたが、やはり叶わなかった。 日本と中国は数千年にわたり、一時期をのぞいて友好交流の歴史が続いています。特に文化交流では、古代の仏教や漢字など大陸文化の伝来がわが国の歴史に大きな影響を与え、日本独自の形へと発展していきました。音楽においても同様に、例えば大陸から伝わった古代の音楽はわが国で『雅楽』として発展保存され、三味線・琴・尺八による民衆音楽と共に発展してきました。 4、朱啓高について 中国陝西省楡林市出身。10歳の頃から二胡を始めた。18歳でコンサートを開き、高い評価を得る。 5、まとめ 中国といえば位置的にも民族的にも日本に比較的近く、現在では欧米化が進んでいる日本ではあるが、かなり中国に影響されているところが多い。日本の歴史には、どの時代にも必ずと言っていいほど中国の名前が記されている。音楽に関しても、琵琶などは中国から伝わってきている。 今回はその中国の音楽についていろいろと調べてみて1番最初に驚いたのは何と言ってもその歴史の深さだった。楽器の歴史でさえ約3000年と記述されていたし、音楽全般関していえば、現在から約8000年~9000年も前のものも遺跡から見つかっている。現在わかっているだけでこれなのだから、もしかしたら、何万年も前から存在していたのかもしれない。さらに驚きなのがその昔の音楽が現在に影響を与えているという点だった。そのまま残っているわけではないが、少なからず必ず影響を与えていると自分は感じた。 今日中国ではすさまじいスピードで経済が発展している。発展することは非常にすばらしいことだが、今まで歩んできた歴史を大切なものとして後世に語り継いでいってもらいたい。これは中国にだけ言えることでなく、日本もほかの国々にも同じことが言えるだろう。 参考文献 1、『現代中国の文化』魯大鳴 陸偉栄 潘世聖 孫玄齢 2005年6月10日発行 2、http://www.culta.com/asia/asia/china/chinant7.html 3、http://home.inet-osaka.or.jp/~officea/ongakudemae2.html#top 中国の音楽と楽器について -中国の楽器の魅力- 経営学部国際経営学科1年 内海智寛 1.
はじめに やはり音楽はどこの世界でもあるもので、人の心を動かしたり、癒したりする大事なものだと思う。僕も音楽はよく聞くし、洋楽なども聞くので、この機会に色々詳しく調べたい。中国の音楽で、自分が知っていることを考えてみたが、女子十二楽坊ぐらいだと思う。女子十二楽坊は、楽器を主に使いすごくきれいなメロディーを奏で、感動したことがある。 やはり、中国の音楽は楽器が魅力だと思うので、楽器を中心に色々な音楽を調べていきたい。また、少しはギターとかやった事があるので、日本と中国の楽器の違いなどを知る事ができればいいと思う。また、日本の歌手が日本以外のアジアの方で人気があったりしていて、音楽の国境も少なくなってきているので、これからますます色々な国の音楽を知っていきたいと思う。図1をご覧ください。 2.
二胡について 中国の楽器について調べてみて、二胡、馬頭琴、琵琶、楊琴、古筝、月琴、四胡、巴烏、簫、葫芦糸、中国太鼓などがある事がわかった。その中でまず、興味を持った二胡について調べてみた。 二胡について色々調べてわかった事がたくさんでてきた。二胡は中国の民族楽器で、二本の弦からなる弓奏楽器であるという。日本では、胡弓と呼ばれ、多くの人々に親しまれて、大きさは日本の三味線より小ぶりで、共鳴にはニシキヘビの皮を使っている。ニシキヘビの皮を使っているところがすごいと思ったし、中国の楽器は素材にもこだわっていると感じました。 二胡の音色は哀愁を帯び、深い情感に満ちている。聴いていると心が落ち着き、目の前には中国大陸の風景が浮かんでくるようで、初めてこの音に触れる人も、懐かしい気持ちになるというのを聞き、僕もこの楽器を一度演奏してみたいと思った。やはり音楽のすばらしさは、人を感動させたりすることができるところにあると思う。図3をご覧ください。 3.
四胡について 次に四胡について、調べてみた。胡琴と呼ばれる楽器の仲間のひとつで、弦が四本であることから「四胡」と名付けられているみたいである。 弦は指板から完全に浮いており、バイオリンより微妙で深いビブラートをかけることができ、表現力豊かな音色が楽しめる。そのため、伝統的民謡からクラシックまで幅広く演奏されている。僕も、幅広く音楽を演奏してみたいので、四胡を引いてみたいと思った。図2をご覧ください。 4. 中国音楽の魅力 中国音楽の起源は非常に古い。3,000年以上も前、ちょうどヨーロッパ音楽が形成され始めたころ。そのころ、中国では孔子が儒家の儀式の音楽を正統な音楽として定め、それとともに整った音楽理論や楽器が現れ始めた。あたかも風景画のように気持ちを楽しくさせてくれる「春江花月夜」の曲。人の心を悲しませるようなもの寂しい秋の気配の漂う「悲秋」。戦場に身を置いているかのように天地をも揺るがす「十面埋伏」。人を喜ばせずにはおかない、おめでたい気分にあふれた曲「普天楽」。…こうした曲が、人の心を揺り動かす中国の音楽である。それは聞く人を音楽の中にとこしえに誘い込み、人をすっかり無限の境地に浸らせてくれる。 5. まとめ 僕は、二胡や四胡のように表現力豊かな音楽や、人を感動させる事のできる音楽が好きなので、今回調べた楽器などで人を感動させたいと思った。バラードなどを一回中国の楽器を使って演奏してみたいし、一つの音楽を作り上げてみたい。女子十二楽坊には、何回も感動させられたし、音楽にも注目していつも聞いているが、視点を変えて中国の楽器などを意識して注目していきたいと思う。このレポートをきっかけに中国の音楽や文化に興味・関心を持つことができ、これから更にいろいろな中国文化に触れていきたいと思った。今後も自由中国の中国音楽は、伝統の精神を受け継いでいくばかりでなく、積極的に新しいものを取り入れていくことによって、現代社会の中で力強く生き続けていくことだと思う。 参考文献 1. 張競 他 編著 現代中国の文化 2005年6月10日 明石書店 中国の音楽について ―二胡を中心に 経営学部 国際経営学科 1年生 平岩 延之 キーワード・二胡、歴史、胡琴、擦弦楽器、演奏技術、楽器の改良 1.はじめに 中国の音楽とは何か?いろいろ調べてみると歴史が深く関連づいているなと感じました。それぞれの時代に多くの音楽家たちが代表し、いろんな楽器が生まれてきました。楽器の材料としては、周代~清代の内に八音という金・石・土・革・絲・木・匏・竹の8つの種類で分けられ、清末からは演奏方法のよって吹・拉(弦をこする)・弾(弦をはじく)・打の4つに分ける方法が一般化されました。代表される主な楽器としては、笛子(竹製、孔に息を吹き込んで発音する吹官楽器)・嗩吶・官子(リードがある吹官楽器)・古琴・箏(長方形の木製撥弦楽器)・琵琶・二胡などがあります。 2.中国の二胡について 僕はこの授業の最初の課題として、「二胡」という楽器について発表しました。二胡とは胡琴類の1種である。胡琴は、もとは北方の漢民族ではない民族の楽器の通称で、のちに擦弦楽器を指すようになりました。(擦弦楽器とは、紀元前にインドあたりで発生したもので、紀元後になるとアラビア半島で盛んに使用されました。この楽器は「ラバーブ」とか「レバーブ」という名称で扱われ、半島を中心として、イスラム教の発展に伴い、東西に広まりました。西に広まったものは、今日のヴァイオリンとなり、そして東に広がったものとして、三弦系が中国へと広まりました。この後にインド、東南アジア、中国南部、琉球、日本へと広まります。)胡琴類には、二胡、四胡、京胡、板胡、墜胡などがあり、なかでも二胡が最も知られている。二胡は、唐時代に西域から伝わった楽器で、堅い木の胴に蛇の皮が張ってあり、二本の弦の間を馬の尻尾の毛を張った竹製の弓で擦って演奏します。二胡の名称は、弦が2本のところから付けられたもので、中国の南から北まで、各地から使われています。音色は柔らかく、強弱の変化が自然で、人の声に最も近い。20世紀に入ったのち、多くの人によって改良が加えられ、楽器の能力が増し、大きな表現力をもつ民族楽器となりました。日本では一般に胡弓とも呼ばれています。 代表曲・・・「二泉映月」「空山鳥語」「聴松」 3.現在の二胡に至るまでの歴史 中国で初めて擦弦楽器が歴史に登場するのは唐代とされています。この時はまだ、ねかした弦楽器を棒でこすり、音を出していました。この楽器を「軋箏」(あつそう)といいます。しかし、このころ「胡琴」という言葉は琵琶類を指していたようで、宋代に入ると、ようやく立てて弾く「二胡」の原型が登場して来ました。元代には初めて二弦で弓を用いて弾く楽器として「胡琴」の名が登場し、明代に入ると、現在の形状にかなり近づいた楽器を見ることができました。明代末~清代になると、「胡琴」は各地方劇と大衆芸能の発展につれてその伴奏に使われるようになり、中国全土に広まっていきました。形も各地方の音楽の特徴を表現する必要があったために改良がなされ、様々な形の胡琴が誕生してくるようになりました。よく知られているものでは、京劇の「京胡」、広東省粤劇の「高胡」、陝西省秦腔の「板胡」、江南地方の「南胡」等があげられます。この「南胡」が中国全土に広まり、後に呼び名が「二胡」とかわっていきました。20世紀に入り、中国にも西洋音楽が流入しました。1920年代には、ヴァイオリンの奏法を取り入れた新しい演奏技術が生まれました。劉天華(1895-1932)により、初めて音楽学校の正式な課程として二胡の専攻科目を設け、多くの独奏曲を作曲しました。伴奏楽器であった二胡は独奏楽器としての地位を確立していきました。1950年代に入ると楽器の改良が進み、それまで絹でできていた弦を金属に改良、音量も大きくなりました。その他にも、全体に渡って様々な改良が加えられました。また、この頃には独奏曲も数多く作曲されました。文化大革命の間は、民族音楽も軽視されたために大学が封鎖されるなどの状況にありましたが、終結後は地方の音楽大学でも演奏家の育成に力が入れられるなど、より一層の演奏家技術の向上がみられるようになりました。それに伴い、大曲の完成、また民族音楽だけでなくクラシックやポピュラー音楽も演奏されるようになり、現在に至っています。 日本よりもはるかに長い歴史の中で、中国がたくさんの文化とたくさんの伝統を日本に残した。これによって今では、中国から来た多くモノが根強く残っている。今回は二胡について調べた訳だが、この楽器1つだけに数千年という年月が費やされていた。たかが1つの楽器だと思うかもしれないが、僕の中ではスゴイなぁと感じた。大昔の人々と繋がっているようで少し嬉しく思いました。 参考文献 1、『現代中国の文化』魯大鳴 陸偉栄 潘世聖 孫玄齢 2005年6月10日発行 |