文部科学省研究費補助金基盤研究B


■ 食事日記のすすめ

食事の見直しと食生活改善のために
妊娠準備期、妊娠期を通じて、栄養バランスが整った毎日の食事の積み重ねが大切です。そのためには、食事の評価を含めた食事日記をつけることをお奨めします。 食事の日記は自分の食事の問題点や望ましい食べ方について把握し、自分にあった食事の目標を設定し、その改善に向けて食事の自己管理を行うための手助けとなるものです。食事日記はチェックリスト方式にしましたので、望ましい食事の実践度を間便に、そして的確に評価できます。毎日、チェックしてみましょう。

1.肉・魚・卵料理の品数
主菜料理が少ないと、体の構成成分となるたんぱく質が確保できません。逆に多すぎれば動物性脂肪や総エネルギー量の過剰につながります。1日に3〜4品としましょう。


2.豆腐・豆料理の品数
豆腐は植物性食品であり、たんぱく質、鉄、カルシウム、葉酸が多く含まれていますので、毎日小鉢1〜2杯を食べるようにします。


3.牛乳の量
牛乳やチーズはカルシウムの吸収率が高くビタミンB群にも富む食品です。牛乳なら毎日1〜2本程度飲みましょう。低脂肪のヨーグルトやスキムミルクを利用するのもよいでしょう。


4.青菜料理の品数
緑黄色野菜、特に青葉類にはカロテン、葉酸、ビタミンC、食物繊維などが多く含まれていますので、妊娠準備期や妊娠時には毎食1品は食べるとよい食品です。ただし、食物繊維の摂り過ぎはミネラルの排出を増加させ、たんぱく質性食品や糖質性食品の料理が食べられなくなり、栄養の偏りを生じることになります。


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